子どもの指導に熱意のあった私が、教員を辞めた10の理由

投稿者: | 2016年12月1日

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教職に就いた当初、熱意をもって子どもの指導を行っていました。

そんな私がなぜ小学校教員を退職を考えるようになったのか、私の経験を10の理由からをまとめました。

では、「子どもの指導に熱意のあった私が、教員を辞めた10の理由」です。

 

1.体調の悪化

勤務時間内に授業の準備ができませんでしたので、平日は9~10時まで、休日も丸一日仕事をする日々が数年続きました。

体調を崩していた自覚はあったのですが、仕事のやりがいもあり、ごかましながら仕事を続けていました。

しかし、忙しさのために病院に行けなかったこともあり、度重なる頭痛、高血圧、アレルギー性鼻炎の悪化(酷い鼻づまり)、アレルギー性皮膚炎の悪化(頭皮や背中を掻きむしり出血)、虫歯、うつ状態などの症状が出てくるようになり、心身ともにボロボロになり続けられなくなりました。

 

2.時間外労働

体調を悪化させた大きな理由の一つである、時間外労働(残業代ゼロ)の多さです。

明らかに勤務時間内で終わらない膨大な仕事量。

有言・無言の圧力による地域のイベントや部活(中学校ほどではありませんが時期限定等で小学校にもあります)への参加。

休憩時間や時間外に平気で組まれる会議。

時間内にできない、授業の準備や学級事務。(他の教員は適当に行っていたが自分は性格上、無理だった)

労働基準法も守られず、自分の部屋を掃除する暇もなく働かされて、生きるために働くのではなく、「働くために生きる奴隷状態」に疑問をもつようになりました。

 

3.ヒステリーおばさん

小学校の現場は、おばさんばかりです。

関わる保護者は母親が多いし、同僚も女性が多いです。

多くの方はまともですが、自己中心的でヒステリック、威圧的、陰口を叩く、一貫性がない・・・こういうのはほとんと100%ばばあです。

保護者でも同僚でもこういうばばあから何度も何度も理不尽な目に遭っていくうちに私はもう二度と関わりたくないと思うようになりました。

 

4.理不尽な保護者クレーム

多くても少なくても入る宿題クレーム、食べさせても食べさせなくても入る給食クレーム、私個人への人格攻撃を含むクレーム・・・。

プライベートも犠牲にして仕事しているのに(学級経営も上手くいっているのに)、授業参観や保護者会、個人面談、連絡帳等でなぜ保護者のクレームに怯えなければならないのか。

自分へのクレームだけでなく、理不尽なクレームを受けたり見たりしていることが積もり重なっていくうちに、仕事の意味について考えるようになりました。

 

5.管理職のバカ対応

保護者からのクレームだけでも担任は疲弊しているのに、それに追い打ちを立てるのが管理職のバカ対応。

私が見た最も酷いバカ対応は、不登校の子どもの保護者が、「ウチの子が学校行けないのは担任のせい」「だからウチの子が登校するときは先生は外に出て行ってください」「外って、教室の外ではなく、学校の敷地外ですよ」

連日数時間校長室に乗り込まれて精神的に弱っていたのか、こんな要求にもかかわらず、呑みました。当該担任は、有給休暇を取らされ、帰宅させられ、あげく(6年生だったので)卒業アルバムの集合写真にその担任は入れなかったのです。

この件だけに限らず私が経験した職場ではどの管理職も、他の子どもたちや影響よりも、自身の保身しか考えておらず、保護者の側に立った対応を行う者ばかりで、絶望するようになっていきました。

 

6.精神的に安定しない

ヒステリックな同僚や保護者、彼らに対し適切な対応ができない管理職・・・。

1~2年ごとに必ず変わる受け持ちのクラス、5~6年ごとに必ず変わる職場。

それは精神疾患で休職する教員が増加していることからも分かりますが、精神的なタフさがないと、安定した心で日々を過ごすことができません。

数年間教員の仕事を続けてきて、私にはそのタフさがないと感じました。

 

7.教育委員会のバカ施策

忙しくても休日でも残業代ゼロでも熱意をもって仕事をしてきた私でも、意味を感じることのできない調査や施策にかかわる仕事を行うことが非常に苦痛でした。

なぜ、教育委員会は余計な仕事ばかり増やして、現場の後方支援に徹しないのか、不思議で仕方ありませんでした。

また、締め切りに追われたり、自分が納得していないことを子どもにおろしたりする(学力テスト対策の過去問を解かす等)ことも苦痛でした。

私は常に苦しんでいましたが、教育委員会は「一貫性なし」「反省なし」「責任なし」の態度で、段々バカバカしくなってきました。

 

8.教員の世界の常識

教員の常識は世の中の非常識、という言葉がある通り、民間企業から転職した私にとっては疑問だらけの教員の世界の常識がありました。

挙げればキリがありませんが、例えば勤務時間(コスト)を考慮しない、不明確な仕事分担、不平等な仕事量(特に持ち時数の不均衡)、ICT教材を使わない古い指導方法、変化を嫌うメンタリティ、1万円前後の親睦会等々・・・・・。

なかでも私が一番理解できなかったのが、仕事の優先順位の考え方です。初任のとき指導教官にも言われたのが、仕事の順番は、「学校全体の仕事⇒学年の仕事⇒クラスの仕事」だということ。

普通逆だろ、と。

そうでなくとも小学校なんて学級はワンオペで担任一人ですべて成り立っているのに・・・。

だから職員室の評価は、

  • 学校全体の仕事をしている教員⇒偉い
  • クラスの仕事をしている教員⇒自己中心的

となっていて、なんでクラスの仕事をすることに負い目を感じなければならないんだと私は強く思いました。子ども・保護者の利益と相反する教員の常識って一体・・・と。

 

9.これが教員の仕事?

給食費未納の取り立て、精神疾患をもつ保護者の長電話対応、学校ホームページの更新、学力テストの結果分析・過去問を解かせる、放課後の喧嘩・LINEトラブルへの対応、地域のイベントへの参加・・・・・。

これらの仕事は本来、事務職員やカウンセラーが行うものだったり、保護者の責任で解決すべきものだったり、教員(私)が行うべきものではない、日々これらの対応にあたるうち、私はそう感じるようになりました。

 

10.明るい未来が考えられない

今はきつくても、明るい未来があれば耐えられると思いましたが、冷静に現状をみると、状況が好転する可能性は少ないと私は思いました。

例えば、中学年からの外国語活動、道徳の教科科、プログラミング教育の実施、土曜授業の復活、全く是正されない時間外労働・・・・。

20代の独身のときは許容できた長時間労働も、健康を害してしまったり、家族がもつことを考えたりするようになった私は子どもの指導は好きであったものの、仕事を続けていくことを諦めるようになりました。

 

★まとめ

いかがでしたか。

私が辞めた理由のなかに「子ども」はありません。

クラスの子どもには大変な子どももいましたが、今でも子どもの指導は好きだし、自信もあります。

しかし、辞めざるを得なく、悔しい気持ちと、他の教員や学生には自分と同じ思いをしてほしくない気持ちです。

以上、元教員トウワマコトによる、「子どもの指導に熱意のあった私が、教員を辞めた10の理由」でした!

関連記事:教員志望者必見!元教員が教えるシリーズ~まとめ~


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子どもの指導に熱意のあった私が、教員を辞めた10の理由」への9件のフィードバック

  1. ピンバック: 教員を辞めた私が語る、長く教員を続ける5つの方法 – トウマコ.net

  2. ピンバック: 元教員が挙げる、学校で最も不要な校内研究をやめるべき5つの理由 – トウマコ.net

  3. 大槻聡子

    東和 誠さま

    こんにちは。宮城県に住む大槻聡子と申します。
    ブログを拝見致しました。
    内容や感情が良く理解出来ます。

    私は、小学校教員ではありませんが、公立の幼稚園、保育所、児童館に約30年勤めさせていただきました。
    しかし、児童館に勤務する中で、様々な課題があり、現場だけでは解決することの出来ない、正規職員増員について上司や町上層部に再三訴えてまいりました。

    そのことが原因で、体調的にどうしても働くことの出来ない勤務先に異動命令がおり、結果的に退職せざるを得ない状況になり、無念でしたが退職致しました。

    まだ、自分の感情を上手に伝えることの出来ない幼い子ども達に寄り添い、安心して自己表現をしながら楽しく生活したり学んだり出来る環境づくりをしていきたいと、幼児教育の仕事を志し精一杯勤めさせていただきました。

    約30年の間には、いろんなことがありました。
    その度に、周囲の方々と力を合わせ乗り切ってきました。

    しかし、児童館勤務時に小学生、中学生、高校生、乳幼児、保護者、小中学校の先生方、地域の方々、、、と様ざまな方々とのかかわり合いの中で、時代の流れとともに変化している現実と子ども達を受け入れる実際の環境に大きなずれがあり、そのずれを少しでも改善していかなければならないと、本当に多くの努力をして参りました。

    しかし、最終的な最も大きな壁が、行政機関だったのです。一番頼りにしたいはずの。

    行政機関と言うよりも、そこで権限をもつ人達の意識の問題です。

    人を育てる環境についての意識。
    福祉に関する意識。
    行政機関の上下関係についての意識。
    など、最終決定権のある人が、本当に現実をしっかり見て将来を見据えての決断をしようとしているかの意識の問題だと考えました。

    退職は致しましたが、現場で長年働いての想いを、町長に文書で提出し、それから裁判という形で表現させていただきました。

    そこでまた、いろいろな権力をもった人の意識の持ち方を知ることが出来ました。

    今は、退職した後に自分の身体を通して経験したことを生かし、沢山の方々のお役に立ちたいと考えて、代替医療の資格を取り個人で仕事をしています。

    裁判の際に町や裁判所とのやり取りに提出した資料があります。
    是非、それをお読みいただき、子どもの未来を創る大人の意識の有り方について、共有していただけましたら有りがたく思います。

    なぜなら、私は、この世に生まれてきた一人ひとりが、全員幸せである環境を築きたいと、今も本気で思っているからです。

    人生をかけて表現したことを、生涯に渡って貫きたいと思っています。

    私は、スマホとかあまり得意でほありませんので、裁判の資料を、ご迷惑でなければ、封書にて送らせていただけましたらと思います。

    ブログをよませていただきまして、同じような熱意が感じられ、是非お伝え出来たらと思いました。

    ご住所を教えていただけますでしょうか?

    一人では出来ないことも、人が繋がっていくことで未来は変えられると信じています。

    どうぞ、宜しくお願いいたします。

    大槻 聡子

  4. NT

    うなずきながら拝読しました。6年目の小学校教諭です。私も民間企業への勤務経験があります。

    市外国語研修会での実践紹介資料の作成、市教委の研究紀要の原稿作成、学校文集の原稿作成、授業研の指導案作成…。なぜこんなに仕事が重なるのか。なぜ私なのか。理不尽さを感じています。昨日寝たのはAM1時です。(昨日ではないですね)
    現任校に勤務してから体重が15キロ増えました。ストレスによる過食と生活習慣の乱れです。
    椎間板ヘルニア、高尿酸血症、高脂血症、アレルギー性鼻炎を患っています。精神的にも参っています。
    退職しようにも子どもがまだ小さく、生活もあるので辞められません。でもそれがクリアできればやめても
    いいかなと思っています。心身ともにかなりきているなと自覚しています。
    意味が感じられないこと、価値がわからないことに時間を費やさなければならないのが本当に苦痛です。
    学校文集なんていらないし、授業研も指導力向上に役立っていない。研究紀要など誰が読むのか。
    新しいことがどんどん増えていっても、これまでやってきたことはやめられない。
    お先真っ暗。この先30年近く勤めなければならないかと思うと絶望的になります。

  5. どこもブラックだな〜

    保育の現場もたいへんです。そのうえ低賃金。
    自治体によって差があると思いますが、何と言っても、役所が現場の声を聞こうとしない、現場の仕事量をまったく把握していないところに問題があります。毎年ムダとしか思えない書類が増えることはあっても減ることはありません。役所に現場のたいへんさへの共感があればまだ救われるのですが。
    私は社会福祉法人立の認定こども園の園長ですが、年間の労働時間は4000時間弱です。
    社会福祉法人も規模の大きいところは年間数千億年のところから、年間予算が1億円に満たないような小規模なところまであるのですが、年間予算が数千億の規模のところと全く同じ運営の仕組みをつくり事務処理をやれというのですから、小規模なところは地獄です。狂っているのはうちの自治体だけかもしれませんが。

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