元教員が挙げる、学校で最も不要な校内研究をやめるべき5つの理由

投稿者: | 2017年1月14日

学校ごとに教科・科目を決めて行う、小学校の校内研究。

文科省が出している教員の業務の適正化、部活動とともに校内研究を廃止すれば良いのです。

今回は、「元公立小学校教員の挙げる、学校で最も不要な校内研究をやめるべき5つの理由」をお伝えします。

 

1.そもそも研究じゃない

  • ふんわりした仮説をたて、
  • ふんわりしたアンケートを行い、
  • ふんわりした研究構想図を描き、
  • 条件制御を行えない実験を行って、

その仮説が正しいかどうかどうして分かるというのでしょうか。

校内研、これまず研究ではないです。研究だなんて、本当の研究者たちに失礼です。失笑ものです。

あえて言うなら、これは研修です。

「研究」というカッコイイ言葉で誤魔化していますが、実態は研修です。

研修なら他にも市区町村・都道府県の研修、初任研を始めとした年次研、免許更新など既に他にもたくさんありますから、こ以上、不要です。

 

2.教員同士の人間関係優先

月に1回程度行われるのが、所属校の教員全員で一つの授業を観察する研究授業。

研究授業後の話し合いでは、授業者を中心に行われますが、基本ダメ出しや批判はありません。

気持ちの悪い誉め合いに終始することが多いです。

なぜなら教員同士明日も顔合わせるし、民間企業と異なりダメなところを指摘しなくても売り上げ(給料)は減らないからです。

このように、科学的な真実よりも人間関係が優先されるのが校内研です。

教員同士褒め合って、何か進歩があるのでしょうか。

ただの時間の無駄です。

 

3.講師の言うことが絶対

研究授業には、外部から元校長等の講師が呼ばれます。

しかし、教員同士の人間関係同様、研究内容より講師との人間関係の方が重視されます。

講師の発言や主張にはダメ出しは絶対にできません。

なぜなら、多くの場合、校長が講師にオファーを出しているため、講師批判=校長批判(メンツを潰すこと)になるからです。

結果、校内研という場では、講師が王様になります。王様の言うことは絶対になり、子どもたちのためという本来の趣旨を忘れ、王様が求める正解を探す旅になることも少なくないです。(教員が喜ぶ回答を必死に探す子どもたちと全く同じ状態です)

そんな元校長たちの天下りに付き合うほど今の教育現場、暇ではないです。

 

4.会議や指導案作成にかかるコストが大きすぎる

  • 研究テーマの設定
  • 研究構想図描画
  • 児童の実態アンケートの実施・集計
  • 指導案検討・作成・印刷
  • 研究紀要(研究の成果をまとめた冊子)作成

等々、直接子どもたちの指導に結びつかないにも関わらず、たくさんの会議や話し合いを経ないと成立しない仕事が多すぎます。

ではこれらのコストに対して、子どもたちに還元できる成果はいかほどなのでしょうか。

せいぜい経験の浅い教員の勉強になるとか、自身で研鑽を積む気のない教員にも強制的に意識をもたせることができるとか、そんな程度ではないでしょうか。

私には、教員が暇だった時代の名残で継続しているとしか思えません。

教員一人ひとりの課題も異なれば、担当学年も、子どもたちの実態(課題)も異なるわけで、校内研がコストに見合うものであるのか甚だ疑問です。

それよりも、日常の授業の準備に充てた方がよっぽど子どもたちのためになるのではないでしょうか。

 

5.最悪なのは研究指定校

校内研の仕事にたくさん時間を奪われる話をしてきましたが、それでも研究指定校でなければまだマシです。

研究指定校になると最悪です。(良いことは、予算がつくくらいのものです。)

何が最悪なのかというと、全てにおいて教育委員会が絡んできます。一々教育委員会に承認を貰なわければ、指示を待たなければ事が進みません。また、急に方針が転換されることもあります。

その他にも例えば研究指定校でなければある程度自由に作成できる、「研究紀要」。

書体、フォント、用語等を細かく指定され、学年ごとに内容の齟齬がないか等の校閲を何度も何度もやるよう指示を受けます。

そして、多くの人に読まれるならまだ良いですが、こんなもの誰も読みません。

なぜか。書店で売れている指導書等と異なり、「とにかく批判されないことを目指して行われた」研究の内容だからです。

挑戦的な内容はほぼ皆無です。

学校長、教育委員会お墨付きで出しているので、問題があっては困るのです。つまり、「研究やっていますよー」という形式だけなのです。

私も研究指定校で校内研を行った経験がありますが、そのときは「子どもたちのためにならないばかりか、上の人たちの手柄のために行っているこの校閲は一体何なんだ!」と強い苦痛を感じながら仕事を行っていました。

内容は毒にも薬にもならない、指定校以外と比べてさらにコストがかかる、研究指定校、やめましょう。

いや、この際きれいさっぱり、校内研究全部、やめましょう。

 

 

★まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。

既に各種研修があるなかで校内研究まで行う必要はなく、教育のプロであれば一人ひとりが研究すべき。この最も不要な校内研究を廃止し、空いた時間を子どものための時間(授業の準備)に充てるべき、これが私の意見です。

以上、元公立小学校教員トウワマコトが挙げる、「学校で最も不要な校内研究をやめるべき5つの理由」でした!

関連記事:元教員が挙げる、土曜授業を今すぐやめるべき5つの理由

 


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元教員が挙げる、学校で最も不要な校内研究をやめるべき5つの理由」への4件のフィードバック

  1. 現場教師

    大筋同意です。
    強いて言うなら、
    1で述べられた、「あれは研修」という文言。
    敢えて言わせて下さい。
    あれは研究でもなければ、研修でもありません。
    単なる「浪費」です。
    時間の無駄、税金の無駄、そして、他の授業を無駄にしている浪費に他なりません。

    講師の指導は仰る通り。
    講師指導にこそ質問も意見もしたいことが多々あります。
    なので、管理職に講師指導の後に質疑応答の時間を入れるように申し出たところ、「出なかったら困る」と
    却下されました。

    新たな指導法を作り出したり、教師の立ち振舞いに対して多角度的にディスカッションするのなら、研修として価値がありますが、最近の勤務校でやっていることなど、本当に「浪費」です。

  2. ピンバック: 続・民間企業から教員に転職して驚いた教員の世界の常識~もう10選~ – トウマコ.net

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  4. 林 澤一

    こういう情報が公に発信されることを待っていました。私は、小1から高3・浪人生までを対象に、来る時間、帰る時間を自由にした我流の学習塾を主宰しながら、明日の教育について考え続けてきました。塾生には教師の子供もいましたし、また自分の息子達の父兄として、公立の父母懇や私立の父母懇にも関わりをもちましたから、先生方のこうした声は聞いていました。しかし組織の中では動けないのですね…(/ー ̄;)

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