続・民間企業から教員に転職して驚いた教員の世界の常識~もう10選~

投稿者: | 2017年1月18日

この記事は、民間企業から教員に転職して驚いた教員の世界の常識~10選~の続きです。

前回の記事が、1週間で4万アクセスを越える反響がありました。

今回は、前回書くにあたって10選から削ったものについて、改めてまとめることにしました。

二軍的な内容になるかもしれませんが・・・。

では、元公立小学校教員による、「続・民間企業から教員に転職して驚いた教員の世界の常識~もう10選~」をお伝えします。

 

1.ドレスコード

授業参観や研究授業、教育委員会の視察があるときだけスーツで授業することに驚きました。

それなら毎日スーツを着用すべきです。

保護者との面談や式典行事等でのスーツ着用は理解できます。

しかし、授業では動きやすいように、汚れても良いように、カジュアルな格好でいるわけです。それなのに親や指導主事が来るときだけスーツを着る。

教員のドレスコードを見れば誰に向かって仕事をしているか分かります。

 

2.低学年オバサンの多さ

言うまでもなく小学校教員免許は、小学1~6年までを対象にしています。

しかし、学校現場では実質、低学年しか担任できないオバサンたちがいます。

指導力が乏しく、中~高学年をもたせると、学級崩壊を起こすから、毎年低学年担任に指名されるのです。

そのことについて、周りも本人も自覚していて、それで良しとなっていることに驚きました。

 

3.仕事量の不平等さ

公教育の現場は未だに年功序列が強く残る世界で、同一賃金・同一労働から最も遠いところにある職場といって過言はありません。

仕事の出来・不出来によって、ほとんど給料は変わりません。(評価によって給料が変わる制度も一応ありますが、そんなの微々たるものです)

そういう環境なので、仕事ができる人、責任感が強い人、独身の人、こういった人たちばかりに仕事が集中することになります。

一方、前述した低学年オバサンなどは楽をしてたり(しかも高給取り)と不平等感は否めません。

 

4.内側に向けた形式だけの仕事の多さ

子どもや保護者など「外」に向けてに行う仕事よりも、教育委員会や管理職など「内」に向けた調査やら報告書、研修、研究授業等、この類の仕事が多いこと多いこと・・・。

子どものためになるものであれば構わないのですが、これらの仕事は、何かマズいことが起きたときの上の方々の保身(アリバイづくり)が多く、それが透けて見えるのです。

その証拠に、その類の調査・報告書等は、内容は適当で良いようです。

参加することに意義があるオリンピックと同じで、提出することに意義があるようなので、バカ真面目にやると損をする、と先輩教員にアドバイスされたこともありました。

 

5.教育委員会からの指導はパワハラにはならない

教育委員会の指導主事から一般教員への指導はパワハラに当たらないようです。

私自身、これはパワハラでは?と思われる指導を受けたことがあるのですが、教職員課に設けられたパワハラ相談窓口に相談したところ、「指導主事はあなたの上司ではないので、パワハラにあたりません」と突き返されたことがあります。

おそらく、「相談窓口やってます!」というアピールのための形式だけの窓口なのでしょう。

 

6.なぜこれが教員の仕事?という仕事の多さ

未納給食費の取り立て、学校ホームページの更新、学力テスト対策、勤務時間外の部活指導、LINEトラブルへの対応・・・。

挙げればキリがありませんが、諸外国では教員以外の事務員やカウンセラー等を雇って行うような仕事も日本の学校現場では全て「何でも屋」として教員がこなしています。

そのために、本来の業務である授業の準備が疎かになったり、体調を崩す教員が後を絶ちません。

そんな状況が何十年も続いているのに、改善がされないばかりか年々悪化していくことに驚きです。

 

7.互助会バレーボール大会

自治体によって有無や内容は異なると思いますが、私が配属された初任校では、互助会というよく分からない謎の教員の会がありました。

その会主催のバレーボール大会や卓球大会のために基本全員参加で休憩時間や勤務時間後に練習するのです。

ただでさえ忙しく、早く仕事をして帰りたいのに、私は本当に意味不明な会だと思いましたが、校内や近隣の学校の教員との親睦を図る目的で行われていたようです。

暇だった昔の名残です。

昔は外でテニスをしていたらしいのですが、近隣からの教員が遊んでいるとのクレームを受けて、バレーボールや卓球など外から見えない体育館で行う競技に変わったようです。

競技の変更ではなく、やめるべきです。

 

8.校長の「ありがとうございます」

よく、「ありがとうは人を不快にさせる言葉ではないから、言って損はない」などと言いますが、そうとも限りません。

どの校長もそうでしたが、行事後の職員会議で必ず「先生方、ありがとうございました」と言うのです。

それも毎回、毎回。このことにも驚きました。

校長は労いの意味を込めて言っていたのだと思いますが、捻くれ者の私は「あなたのためにやったのではない!」と毎回心のなかで不快に思っていました。

自分が校長の手柄のために尽力したようになるのが嫌だったのだと思います。些細なことではありますが。

 

 

9.一度始めたことをやめられない

学校の世界では往々にして子どもの成長にとってということを考える前に、前年度までのやり方を確認し、それを踏襲するということが多くあります。

違うことを行うと、「なぜ変えたの?なぜやめたの?」というクレームが入るリスクがあるからです。

そのため、一度始めた取り組みを中々やめられないという常識があります。

その象徴的な行事の一つが、2分の1成人式です。

 様々な家庭環境の子どもたちがいることを考えれば、廃止を考えるべきなのですが、前年度の踏襲を行う文化があるので、(私のような異端者を除けば)中々取りやめにはなりません。

 

10.ほとんどの教員が自分の評価を知らない

自治体によって違うのかもしれませんが、私が勤めた自治体ではほとんどの教員が自分の評価査定を知りませんでした。

前述のとおり、評価の差異が大して給料に反映されないからです。

また、わざわざ申請を出さないといけないので、多くの教員は面倒で自身の評価を知りませんでした。
(あまりに申請数が少ないために、評価開示の申請をたくさん出される校長は教員から評価を疑われていると見なされ、教育委員会から評価が下がるという噂もあるくらいです)

労働者として、自分の評価がどうされているかを知らないまま働く人が多い、衝撃でした。

 

★まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

教員の世界の常識、あまりにも多いため10選では収まらなかった分を今回まとめました。(本当はまだまだあるのですが)

「教員の常識は、非常識」という言葉が早く死語になり、子どもたちの成長のために教員が精一杯働ける環境になるよう、願うばかりです。

以上、元公立小学校教員トウワマコトによる、「続・民間企業から教員に転職して驚いた教員の世界の常識~もう10選~」でした!

 

この記事は、民間企業から教員に転職して驚いた教員の世界の常識~10選~の続きでした。

 


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続・民間企業から教員に転職して驚いた教員の世界の常識~もう10選~」への5件のフィードバック

  1. ピンバック: 民間企業から教員に転職して驚いた教員の世界の常識~10選~ – トウマコ.net

  2. 現場教師

    図星!

    123・・
    読むほどに笑えました。
    その通りです。
    参観日の服装、私も「これじゃ普段じゃない」と
    普段着のままです。参観日だからとスーツ着るぐらいなら、
    普段からスーツで授業します。当然ですよね。

    そして何より笑ってしまったのが、
    おばさんネタ。

    もちろん、高学年でも活躍しているオバサンや、
    低学年しか担任できないオジサンも居ますが、
    相対的に見ればご指摘の通りです。

    高学年は引率もあるし~子供が言うこと聞かないし~
    全校行事も大変だし~英語もあるし~
    って、高学年を遠慮するオバサンは多いです。
    「言うこと聞かない」ってのは、
    それ即ち「指導力の無さ」を意味します。
    そう言うオバサンは決まって「男の先生の方が怖いから」って言いますが、脅しが指導だと思っている時点で、指導力無しです。

    そして笑えない事実が、
    指導力不足だの、不公平分担だのがあるにも関わらず、ほとんど給料に反映されないと言うことです。
    数千円の違いです。
    「だったら思いっきり無能なふりして、
    特別支援や専科に左遷でもされ、
    給料だけもらってたほうがマシ」
    と考えてしまう、そして、
    それを実際にやっている教師もいるという闇が、
    日本の教育界には蔓延っていますね。

    そういう風にはならないように、
    と自戒していますが、
    あまりにも理不尽が多く、
    時々潰れそうになります。

  3. ピンバック: 元教員が挙げる、現状の労働環境が変わらない限り、将来のある若者が教員になるべきではない5つの理由 – トウマコブログ

  4. 六弦侍

    初めて投稿させていただきます。
    中学校の教師をして20年になる者です。

    おっしゃっていること、共感することがたくさんあります。
    そして、自分の感覚がそんなに間違っていなかったのだと、安心もしました。

    教育委員会や管理職が、勤務時間を守ろうとしないこと。
    問題の根本を解決しようとせず、現場には「頑張れ」しか言わないこと。
    必要としていないものを一方的に押し付けて、責任を現場に丸投げすること。
    コスト意識が限りなく低いこと。
    目の前の授業(生徒)ではなく、上を向いて仕事をしている人が多いこと。

    違和感を感じることは、限りなくあります。

    もう少し若い頃は、それに対して異を唱えていたこともありましたが、
    気づかないうちに感覚が麻痺してきて、
    流されるままになっていました。

    もう一度問題意識を持ちなおし、
    生徒のために、そして社会のため(決して教育委員会のためではない)に自分の貴重な時間を使っていこうと思います。

    ちなみに、私は普段からネクタイ締めて勤務しています。
    今の現場でそういうヒラ教員は私だけですが…。

  5. ピンバック: 「トウマコブログ」2017年1月に最も読まれた記事・PV数とその反応 – トウマコブログ

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