元教員が挙げる、学級崩壊を校長が見て見ぬフリする理由5つ

投稿者: | 2017年1月31日

今や都市部の小学校では学級崩壊ながまったくないほどに学級崩壊が日常化している学校現場。

しかし、そんな状態にも関わらず、見て見ぬふりをすることで切り抜けようとする校長を元小学校教員の私は学校現場で何人も見てきました。(全員とは言いませんが)

今回は、なぜ校長たちが学級崩壊を見て見ぬフリをするのかを5つの理由からまとめました。

 

1.知ると対応しなくてはいけないため

まず、校長の多くは校内を回りたがりません。事務仕事を抱えていたり出張に行かなくてはならないといった正当な理由もありますが、校内を回り、見て知ってしまうと不都合があるからです。

どんな不都合があるか。

例えば学級崩壊したクラスの保護者からクレームが来たとき、知っていると「校長は学級崩壊を把握していたのに改善が図られていない、何をしていたんだ!」ということになってしまうのです。

そうするとクレームのボリュームは一層大きくなります。

ですから、、「とりあえず知らない」体裁を取り繕いたいのです。

 

2.交渉カードに使うため

しかし、本来知らなければ知らないで管理不行き届きで問題になりそうなものですが、学校というのは不思議なもので、「把握できずに申し訳ない」と言えば、それ以上保護者も攻め立てることは難しくなります。

教員が忙しいこと、人員が少ないことが背景にあるからでしょうか。

そして、大抵の保護者はこう言えば一旦引き下がります。

「これから頻繁に様子を見に行きます」

保護者からのクレームが来て話し合いになった際に、このような「これから見ていきます」カードを切るためにも、最初は知らないでいた方が好都合なのです。

 

3.感覚の麻痺

子どもや保護者、担任にとって学級崩壊は大事件だが、校長にとっては毎年起きることなので大事件ではなく「日常」です。

彼らは長年、学校現場で働いているので、「あーまたか」といった感じになってしまっているのだと思います。

いわば感覚が麻痺してしまっているのです。

私の経験では、学級崩壊を重大な事案だと捉える認識が抜け落ちている校長が多いように見受けられました。

 

4.本能的に苦痛だから

担任の指示が子どもたちに通らなかったり、子どもたち同士のトラブルを見ることは人間の本能にとって精神的に苦痛を伴うものです。

自分の力(立場)でその状況が改善できないのであれば尚更です。
(自分が指導すれば、一気に事態は好転するでしょうが、そんなことをしたら担任が益々やりづらくなるのでできません)

もちろん、仕事なのでそんなの甘えでしかありません。

しかし、校長は学校内ではトップですから校長次第ということになってしまいます。

これにはあまり校長が学級に干渉しすぎると担任がやりづらくなるという正当な理由もありますが、それ以上に苦痛を感じたくないから避けている校長が多いように私には思えます。

 

5.対応が非常に困難

学級崩壊が判明したとして、対応が非常に困難であることも挙げられます。

  • 授業を見てアドバイス
  • 副校長・教頭に授業を行わせ見本を見せる
  • 学年教員に指導・フォローを頼む
  • 空き時間の教員にフォローを頼む
  • 問題行動を起こした児童を一時的に引き取る

人員が不足している、担任を簡単には変えられない等の現状では可能な対応はこの程度の対応にとどまり、しかも効果は限定的です。

授業や学級経営は指導の方法を教えたからといって担任が即実践できるほど簡単ではないからです。(それでできる人なら学級崩壊までいく前に担任自身で軌道修正できる)

このように校長として対応することが非常に困難なことが見て見ぬふりを決め込む理由の一つになっています。

 

★まとめ

現在の状況で校長だけを責めるのは酷かもしれません。

しかし、自身の保身や様々な理由のためにネガティブな状況を見て見ぬふりする校長が多いということを知っていただきたく記事を書きました。

なお、言うまでもないですが、本記事はあくまでも私の主観であり、すべての校長が見て見ぬフリをするわけではないことについても改めて記述しておきます。

以上、元公立小学校教員トウワマコトが挙げる、「学級崩壊を校長が見て見ぬフリする理由5つ」でした!

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