元教員が5つ挙げる「ここがヘンだよ給食指導」

投稿者: | 2017年3月7日

子どもたちが楽しみにしている、小中学校の給食。

一般労働者の昼食は休憩ですが、教員にとっての昼食(給食)は休憩ではありません。

今回は、給食指導を巡るおかしな点を5つにまとめました。

では、元公立小学校教員による、「ここがヘンだよ給食指導」です。

 

1.休憩時間に充てられている学校も

私が勤務していた自治体では違いましたが、地域によっては給食指導中を休憩時間に充てている自治体もあるようです。

言うまでもなく、休憩時間は仕事から離れることを保障された時間です。

労働基準法上の休憩時間とは、労働時間の途中に置かれた、労働者が権利として労働から離れることを保障された時間をいいます。(出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構

しかし、給食中は配膳、片づけ、子どもの指導等が必要不可欠で、明らかに仕事からは離れられません。

休憩時間に充てられる給食指導、おかしいです。

 

2.アレルギー対応

昨今は、食物アレルギーの児童・生徒にも対応しなくてはなりません。

問題は、担任は配膳やその他の指導があるなか、担任が献立表をチェックして、食べさせてはいけない食物を排除しなくてはならないことです。

子どもの命に係わることなので、担任は細心の注意をもって行いますが、上記のとおり、子どもの指導をしながら行うので、どうしてもミスをしてしまうこともあります。

給食後に小5が死亡 東京・調布、アレルギー反応か(出典:日本経済新聞2012年12月21日)

こんな命に直結するようなアレルギー対応、私は担任の仕事にしてはいけないと思います。

専門の人が行うべき仕事です。

おかしいです。

 

3.エピペン注射

そう多くはありませんが、アレルギー症状がひどい場合、アナフィラキシーが起こることもあります。

アナフィラキシーは、発症後、極めて短い時間のうちに全身性にアレルギー症状が出る反応です。(中略)血圧の低下や意識障害などを引き起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあります。この生命に危険な状態をアナフィラキシーショックといいます。(出典:ファイザー

このアナフィラキシーが起きたときにできるだけ早く打たなければならないとされているのが、エピペン注射です。

エピペンは、アナフィラキシーがあらわれたときに使用し、医師の治療を受けるまでの間、症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐための補助治療剤(アドレナリン自己注射薬)です。(出典:ファイザー

本来は自己注射、つまり自分で打つのが基本なのですが、小学生だとそれが厳しい場合も多く、そうなった場合、教員が打つこととされています。

しかし、1時間程度の講習しか受けていない、医療従事者でも何でもない素人の教員が注射を打つ・・・。

法律的にはセーフですが、本当にこれで良いのでしょうか。

教員のエピペン注射、おかしいです。

 

4.割れる皿

自治体によって異なりますが、割れる皿を使用している自治体も少なくないです。

小学校低学年の子どもは配膳中に落としてしまうことが多々あります。

過去には、その割れた皿の破片で目に大けがを負ってしまった事故もあります。

強化ガラス食器(コレール)事故に判決 製造者責任を認め、学校給食食器に不適と判断(出典:学校給食ニュース

またケガまで至らなくても、その後の対応が大変だったり、クラスがネガティブな雰囲気になったりと、割れる皿にはリスクしかないと私は思います。

割れない皿に変えるべきです。

割れる皿、おかしいです。

 

5.苦手なものを給食で子どもに食べさせようとする教員・親

未だに「苦手なものでも一口は食べよう」と指導している教員、多いです。

また、担任にそれを期待している親も多いです。

しかし、上記のようなアレルギーやアナフィラキシーショックのリスクがある(アレルギーと認識していない食物でも反応が出る場合もある)なか、果たしてそれは学校(教員)の役割なのでしょうか。

私は、家庭でやるべきことだと思います。

苦手なものを給食で子どもに食べさせようとする教員・親、おかしいです。

 

★まとめ

学校現場はおかしなことがたくさんありますが、給食指導もその例に漏れません。

問題の根本には、「何でも教員にやらせる」ことがあると私は考えています。

教員は、便利屋ではありません。

学級経営と学習指導のプロであるべきです。

以上、元公立小学校教員によるトウワマコトによる、「ここがヘンだよ給食指導」でした!

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