日本の親はいつまで子どもだけで登下校させる気でいるの?松戸市女児殺害事件を受けて元教員が考える通学路における4つのリスク

投稿者: | 2017年4月5日

また凄惨な事件が起こってしまいました。

千葉県松戸市小学3年の児童が通学中に殺害されてしまったという事件です。

千葉の殺害事件 女児、防犯カメラに写らず 死因は窒息の可能性(出典:東京新聞2017年3月28日)

いい加減、日本も諸外国同様、親が校門まで送り迎えすべきなのではないでしょうか。

子どもたちだけで安全に登校できるような昭和の牧歌的な時代はとっくに終わっていると私は思うのですが。

今回は、この事件を受けて、元公立小学校教員の私が考える子どもだけで登校する4つのリスクについてまとめました。

 

1.変質者、連れ去りのリスク

何といってもこれが最大のリスクで、諸外国ではこれを回避するために親は子どもの送り迎えをしています。

変質者に遭遇してしまったり、連れ去りのターゲットにされてしまった場合、今回の事件のように最悪死に至るケースもあります。

このような危険は、一度たりとも起きてはいけないことです。

このリスクを避けるためには、親が校門まで送り迎えするしかありません。

忙しくても我が子の安全を考えるのであれば、日本の親も行うべきです。

 

2.交通事故のリスク

変質者、連れ去りだけではありません。

交通事故に遭うリスクもあります。

87歳容疑者を鑑定留置 横浜・小1死亡事故(出典:朝日新聞2016年11月11日)

この事件のように、高齢化社会を迎え、「どこを走ったか覚えていない」ような運転者も少なからずいるなかで、子どもだけで登校させるのは大変危険なのではないでしょうか。

もちろん、高齢者ドライバーの問題だけでなく、細い道や視界の悪い道などもあるでしょうし、交通事故のリスクはつきまといます。

 

3.いじめのリスク

通学路におけるトラブルのリスクもあります。

通学路でいじめられた、雨の日に傘でつつかれた等、小学校教員時代、私も通学中のトラブルにたくさん対応しました。

通学路での出来事なので、直接見ていないし、第三者も流動的なためいない場合が多く、校内でのトラブルに比べ、手を焼いた印象が残っています。

それはともかく、子どもだけということは、誰も責任を取れないということです。

少なくとも学校内のいじめであれば、担任や校長など学校に責任がありますが、校外、つまり通学路でのいじめは学校は責任はとれません。

これもリスクです。

 

4.帰ってこない、イタズラ等のリスクも

教員時代の私の経験では上記の他にも、小学校低学年の児童が自宅に帰宅せずにそのまま公園に行ってしまい親が学校に電話をかけてきて教職員で地域を大捜索したり、登下校の最中に近隣の住宅の物(柵、車など)を損壊してしまい学校に怒号の電話がかかってきたり等の通学路トラブルがありました。

親が送り迎えすれば、このようなトラブルへのリスクも回避できます。

仮に子どもが車に石を投げあてたりでもしたら、損害賠償請求される可能性もありますしね。

 

★まとめ

いやいや、とは言っても、仕事があり、毎日の送り迎えなんてとてもじゃないけど無理です!

という反論があると思います。

その反論にはこう返したいと思います。

我が子と仕事、どちらが大事なんですか、と。

だって保育園、送り迎えしている(た)でしょ、と。

諸外国では親の当然の義務ですよ、と。

忙しいなら改善すべきは労働環境の問題です。

また、親が校門まで送り迎えすることで、上記のリスクを回避できるだけでなく、「ここまでは家庭」「ここからは学校」とそれぞれの責任を明確に線引きする意識も働きやすくなるのではないかという隠れたメリットもあるような気が私はします。

以上、元公立小学校教員トウワマコトによる、「日本の親はいつまで子どもだけで登下校させる気でいるの?元教員が考える通学路における4つのリスク」でした!

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