元教員が教える、小学校の通知表の見方~バラしますあゆみのつけ方~【後】

投稿者: | 2017年9月27日

この記事は、小学校の通知表の見方~バラしますあゆみのつけ方~【前】の続きです。

 

◆担任の力量によっても変わる!

前ページで担任によって評価のつけ方が違うことをお伝えしてきましたが、主観や姿勢だけでなく、担任の教える力量によっても評価のつけ方は変わります。

例えば、同じ学年でそれほど子どもたちに差がないクラス同士なのに、1組ではA評価「よくできた」が30人、2組ではクラス10人、ということが往々にしてあります。

授業が上手な先生のクラスは子どもの理解度も高いので、必然的にテストの点数も良いので、A評価「よくできた」の人数も多くなるのに対して、授業が下手な先生はその逆になります。

ですから、実は担任にとって子どもの評価をつけることは、自身の教え方への評価でもあるわけです。

・・・ということは、A評価「よくできた」が増えた(減った)からといって、子どもが成長した(していない)とは言い切れないところがあるのです。

だから、ちょっと、この評価理解できない、保護者がそう感じるときもあると思います。そういうときに考えられるは次のとおりです。

 

◆この評価、甘すぎじゃない? その理由は?

我が子の通知表を見たとき、普段の親の評価に比べて、随分高めの評価をされてるなと感じることがあると思います。

そのようなとき、考えられる理由は次のようなことです。

  • 担任の勉強の教え方が上手いから。
  • 担任の評価のつけ方の問題で、本当はボーダーだけれど子どものやる気を上げるために、上の評価をつけてくれているから。
  • 担任の評価のつけ方の問題で、親からのクレームを回避するために「事なかれ主義」で甘いから。
  • 実は正当な評価で、子どもが本当に成長しているから。

 

◆この評価、厳しすぎじゃない? その理由は?

逆に、普段の我が子を見ていて、これは厳しくないか、ウチの子はもっとできるのでは? と感じることもあると思います。

そのようなとき、次のような理由によって評価がつけられている可能性があります。

  • 担任の勉強の教え方が下手だから。(担任と子どもの相性が合わないことも含む)
  • 担任の評価のつけ方の問題で、本当はボーダーだけれど子どものやる気を上げる(奮起を期待する)ために、下の評価をつけているから。
  • 担任の評価のつけ方の問題で、本来絶対評価でつけるべきなのに勘違いして相対評価のつけ方でつけているから。
  • 実は正当な評価で、単純に子どもが勉強できていないから。

 

◆しかし「もう少し(C評価)」は厳しめじゃない!

前述の通り、担任の主観や姿勢、力量によって、担任によって評価は変わります。

ですから、今回の先生、「よくできた(A評価)」が少なくて、「できた(B評価)」が多くて厳しめだな~と感じることがあるかもしれません。

しかし、「もう少し(C評価)」が多くて厳しめだな~っていうのは間違っている場合が多いです。

なぜか?

「もう少し(C評価)」、これ、よっぽどダメじゃない限り、つけません。

なぜか?

事なかれ主義の先生でなくても、教員、みんななるべくクレーム避けたいですから。今の小学校、絶対評価なんですから。

しかしそれでもこの子のためにC評価つけた方が良い、あるいはC評価しかつけようがない、そういう場合につけるんですよ、C評価って。

だから担任はC評価つける場合、親からクレーム来ても良いように、証拠資料(テストの結果や宿題の提出状況の記録等)を用意したうえでC評価つけます、まともな教員なら。

で、前ページで書いた通り、「もう少し(C評価)」って、60点未満です。

小学校の単元テスト、業者から購入するケースがほとんどですが、超簡単ですよ、あれ。普通に授業聞いていれば、60点以上、余裕です。

苦手な単元があって、そのテストだけ60点未満だった。そういうことはあるでしょう。

しかし学期中にはいくつかの単元があります。評価はそれらの平均で出すので、それで60点未満、ヤバいと思った方が絶対良いです。落ちこぼれている、と。そして、原因を突き止めて対策を打った方が良いです。

例えば原因として考えられることは、

  • 授業中おしゃべりをしたり、忘れ物だらけできちんと勉強していないから。
  • そもそも前学年の学習内容を理解していないから。
  • (軽度も含む)発達障害、学習障害があるから。
  • 先生の授業が下手だから(先生と相性が合わないことも含む)。

こんな感じです。当然、これ以外にもありますが、原因を突き止めて、対策を打つべきです。そうしないと、学年が進むにつれて、取り返しがつかなくなります。

 

◆所見は基本良いことしか書かれない!

続いて所見です。

所見、基本的には100~200字程度です。電子化して、文字数が増えた自治体も多いです。

具体的には、

  • 総合所見
  • 生活所見
  • 生活科・総合的な学習の所見
  • 外国語活動の所見

があります。

担任はこれを授業の準備や校務分掌などの普段の仕事と平行して、クラスの児童の人数分を書き上げなくてはならないので、とても大変です。

平日の残業だけでは終わらず、休日出勤をして書き上げる担任も少なくありません。

大変な思いをして書いているので、飛ばし読みではなく、ぜひじっくりと読んでほしいものです。

ただし、基本内容は良いことしか書いていません

良いか悪いかは別にして昔とは違い今は、よく言えば子どものやる気を向上させる、悪く言えば子どもをヨイショする内容しか書かれません。

ポジティブにとらえれば子どもの長所が書かれているので、親ならば既に知っていることかもしれませんが、改めて子どもと確認する良い機会にできると思います。

ネガティブなことはほとんど書かれませんが、場合によっては他の子どもの学習を妨害しているような本当に酷い児童に対しては、悪いことは書けないが”ほんのり匂わす”担任もなかにはいます。そうすることで保護者にやんわり伝えようとしているのです。

万が一、ネガティブなことが書かれている場合は、よっぽどのことだと思って、子どもと確認した方が良いと思います。

 

◆所見が短い先生は熱心ではない?

文章が下手で長くなっている場合は除けば、所見の文章長い先生、熱心な先生に間違いないです。

ほとんどの担任、プライベートを犠牲にして書いているので、熱心じゃないはずがありません。

じゃあ、逆に所見が短い担任、熱心ではないのか!?

そう思ってしまいますよね。しかし、必ずしもそうとは言えません。

なぜなら、所見より普段の授業を大切にしている担任もいるからです。

所見は大抵1回読んだら終わりです。だったら所見に何時間もかけるより、毎日の授業の準備をした方がよっぽど子どものためにもなるではないか!

そう考えて、効率的に所見を書く担任もいるのです。(もちろんなかには単純に熱意のない担任もいますが)

なので、

  • 所見長い担任⇒熱心である
  • 所見短い担任⇒熱心でないとは言い切れない

こういう感じでとらえるべきだと私は思います。

 

★まとめ

  • 評価のつけ方は、担任の主観・姿勢・力量によって変わる
  • 「もう少し(C評価)」は厳しめではない
  • 所見は基本良いことしか書かれない

通知表はあくまでも担任の評価であり、決して絶対的なものではなく、良くも悪くも曖昧な基準で評価がつけられているものであると理解したうえで我が子の通知表を見ると良いと思います。

以上、元小学校教員トウワマコトによる、「小学校の通知表の見方~バラしますあゆみのつけ方~」でした!

前記事は、小学校の通知表の見方~バラしますあゆみのつけ方~【前】です。

 


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