◆諸富先生が挙げる、”18の教師の資質”
諸富先生は、著書『教師の資質』のなかで次のように教師の資質を18個挙げています。
- 「子どもたちの人生に大きな影響を与える」ことを引き受ける使命感と情熱
- 想定外のことが起きても「心の揺れ幅」が小さく、情緒が安定している人
- 打たれ強さがあり、心の回復力が高い人
- 知らない人とも短時間のうちに心を通い合わすことができる「人間関係のプロフェッショナル」であること
- 最低限のルールを守らせ、「気の弱い子でも安心して通える学級づくり」ができること
- 教師―子ども間、子ども―子ども間の関係性を作ることができること
- 「口が固い」「話しやすい」「全力で守ってくれる」三条件が揃っていること
- 子どもからみて「助けを求めやすい関係」を作っていけること
- 子どもたちの良さや持ち味に目を向けてかかわっていけること
- 他の教師と協力しながら、チーム支援ができること
- 「事なかれ主義」ですまさず、積極的に保護者と連絡を取れること
- 授業のねらいを明確に設定できる、発問によってねらいに迫れるなど「授業構成力」を持っていること
- 子どもの50年後60年後を見据えてかかわっていく「キャリア形成」の視点をもっていること
- 学校教師仲間の内輪にこもらず、「外の世界」とつながっていること
- 世界から発せられてくる「答えなき問い」を引き受け、考え抜いていること
- 自分のメンタルヘルスを自分で保つようにセルフケアができていること
- 問題を一人で抱え込まず、周囲に助けを求めたり、弱音を吐いたりできること
- 他の教師と支え合える関係づくりができていること
すごいですね、これ。
確かにほとんどの内容はごくまっとうではあるのですが、私の正直な感想は、<これら全てを兼ね備えた教師、いるんですかね?>って感じです。
私は見たことがありません。
これほどの能力がある人は教員にはならないと思いますが、こういう姿を目指しましょう、ということでしょうか。
◆トウマコが挙げる、”18の教師の資質”
というわけで、私も諸富先生を真似して、18の教師の資質を挙げてみました。
捻くれている内容かもしれませんが、教師(学校)がこういう風になれば良いなあという希望も込めて書きました。
- わいせつ事件や体罰などを起こさないこと
- タバコを吸わないこと
- 部活よりも授業や学級経営を重視して働けること
- 校長や保護者ではなく、子どもの方を向いて仕事ができること
- いじめや問題行動を見て見ぬフリしないで指導することができること
- 子どものためにならないことなら校長等上司にも反対意見をしっかりと言えること
- 同調圧力を無視し、休憩時間・休日をしっかりと取るなど労働基準法を遵守すること
- 教室や机上を清潔にし、整理整頓ができること
- 仮に職員室でいじめが起きていてもそれに加担しないこと
- 子どもや保護者が明確に法を犯した際に、躊躇なく警察に通報できること
- SNS等を通じ社会に教育現場の実情を知らせるなど、世の中とつながっていけること
- 保身により、無駄な仕事を増やさないこと(特に管理職)
- 教育委員会の言いなりになるのではなく、対等な立場で現場の要求を伝えられること(特に管理職)
- 理不尽な要求をしてくる保護者に対し毅然とした態度で断れること(特に管理職)
- 子どもや教師を追い込む、地域や保護者の要望を断れること(特に管理職)
- 無駄な学校行事を廃止するなど、校務改善を行えること(特に管理職)
- ヒステリックなオバタリアン教師を一喝できること(特に管理職)
- 職員の労務管理をしっかりと行い、職員の健康を維持させること(特に管理職)
自分で挙げておいて何ですが、諸富先生より更に<こんな教師いない>教師の資質になってしまいました・・・。