先日、Twitter上でwatachaのメンバーの一人によって「積極的講師」なる言葉が、待遇が問題視されている講師(非正規・期限付代替教員)の働き方に対しポジティブな印象を与えるようなニュアンスで、またこのような働き方を勧めるような発信がなされました。
しかし、このつぶやきに対しては、多くの現役教員から多くの否定的な意見が上がりました。
このような働き方を選択するのは本人の自由だと思いますが、わざわざこのような造語をつくり、発信する姿勢に対して批判が巻き起こったのです。
今回は、学生をはじめ教職を目指す若者が騙されないように注意喚起を行います。
(※この記事の目的は個人を叩く意図ではなく注意喚起なので一部モザイク表示にしました)
◆将来性はあるのか?
積極的講師に将来性はあるのだろうか
— はてな先生 (@new_teacher_mom) 2019年3月28日
いまマジで #積極的講師 とかこれに尽きる。
30歳超えてからの焦燥感半端なかったぉ・・・
20代は楽しいんだよ。若さと意味不明なパワーで乗り切れるから。
30代になって友達との生活の差を感じ始めたときに「あ、これやべーかも」みたいな焦りが出てきて3月になると精神的なストレス半端ない。 https://t.co/cLFx6Go6QX— 憔悴してる先生(56歳) (@mamehina012) 2019年3月28日
積極的講師って最近聞くけど正直入学式と同時に無職になるリスクもあるし危なっかしい位置なことには変わらないよね。 pic.twitter.com/Uzc3DCSXjB
— たなっきー (@unko_caigan) 2019年3月23日
積極的講師ってよく聞くからなんや👀ってツイート漁ってみた。
講師経験あるので気づいたこと。
給料は同い年の新卒採用と違う、教科によって枠がない(これは気をつけてほしい、男性が多い教科だと枠少ない)、欠員欠補という恐ろしい制度で入学式の日に職を失う場合がある。— ぱんつ先生! (@papapapapantsu2) 2019年3月17日
積極的講師ってなんや
お金は大事だぞ— しっぽ (@shippo145) 2019年3月28日
「積極的講師」って積極的に講師でいて得する事なんか無いやろ。
非常勤講師ならフリーランスに近いから他の仕事しながらできるとか重大な仕事や責任を回避できるとかメリットはあるかもしれんけど、常勤講師やと教諭と同じ仕事量・責任で給料少ないわすぐ首切られかねないわ散々やで。— ofat(おふぁと) (@utsunojidai) 2019年3月26日
「積極的講師」って言葉を考案して主張してる人がいるんですけど、その人の主張をざっとですが見てもメリットが分かりませんでしたねぇ。講師として経験を重ねて採用試験でアピールするってのは分かりますがそれとも違うようです。
— ofat(おふぁと) (@utsunojidai) 2019年3月26日
◆その言葉が生む社会的影響
私立の専任常勤非常勤の争いを見てると公立の積極的講師はふざけた考え方としか思えない。
少なくとも僕は大声を出して言うものではないと思う。— はてな先生 (@new_teacher_mom) 2019年3月28日
積極的講師。言いたいこともわかる。ただ、そのメリットとされる「働き方」は校種、自治体、学校(校長)にもよるから一般化して語るのはダメだろうな。
あと、「積極的講師」は特許取得済みとのことだが、てことは工業製品なんだw
と一応突っ込んどくwww— ぼちすべかず@以下略 (@Kazu0402cd) 2019年3月29日
積極的講師なんて言葉、非正規教員の待遇を世に問うてくれた前屋さんが聞いたらひっくり返る話やで
▼非正規教員のひどい待遇を前屋毅『ブラック化する学校』からまとめた https://t.co/Bn7z2uhn2D
— 東和誠@積極的花粉症() (@makoto_touwa) 2019年3月27日
なんか既視感あるなと思ったんだけど、フリーターという言葉が出てきた当初。フリーターも最初は肯定的な言葉として流布されたんだよね。ミクロ的には勝手にキラキラして貰って構わないが、マクロ的な影響は考えないのかな…🤔 https://t.co/JHop1yuW9z
— 東和誠@積極的花粉症() (@makoto_touwa) 2019年3月27日
★まとめ
冒頭のツイートから1か月も経たない先日、次のようなツイートが流れてきました。
他人に勧めるような造語を発信しておいて、本人は「積極的講師」を辞めるようです。
冒頭の繰り返しになりますが、個々人に様々な事情があるので、本人がその選択として講師(非正規・代替教員)として働くのは誰かに批判されることではないと思いますが、不必要な造語によりその働き方を他人に推奨するのはどうかと個人的には思います。
教員採用試験の願書提出の時期が近づいてきましたが、教職を目指す学生の方は”歯の浮くようなキラキラ言葉”に騙されないよう気をつけてください!