最近よく聞くTeacher Aideってどんな団体? Teacher Aide 東京支部を取材してきた!

私がTeacher Aideを知ったのは、名古屋大学大学院内田良准教授がYahooニュースで1月に発表したこの記事でした。

教師への夢をあきらめた学生たち 現役教育大生のリアル 競争倍率低下時代における教育の危機(Yahooニュース!内田良)

この記事のなかで労働環境が原因で教職をあきらめざるを得ないとして、Teacher Aideの学生が出ていたのです。

そして先週末、その東京支部の活動が行われるということで、彼らはどのような団体なのか、どのような活動を行っているのか等について知りたくて、取材をしてきました。

◆当日の活動について

この日の活動は、著書『みらいの教育』を踏まえて、より良い教育、より良い教師の労働環境を考えていくためのディスカッションを行う、というものでした。

参加人数は、大学生を中心に30人ほど、ゲストにはこの本の出版に関わった方々も来られていました。

◆東京支部代表者へインタビュー

活動終了後、東京支部代表アキレスさんにインタビューを行いました。

以下、Q&A形式でまとめました。

<Q1>Teacher Aideとは何を目的に活動している団体なのか?

<A1>Teacher Aideという団体は、「教員一人ひとりを幸せに」というスローガンをもとに、①労働環境の整備、②教員志望学生の意識改革、③教育を社会の関心事にするために活動しています。なかでも東京支部は、『広げる×繋げる』を意識して活動しています。

労働環境を良くすることがゴールではありません。今日の活動のように、より良い教育を目指して常に対話を行い、フィードバックしていける状態にしていきたいと思っています。しかし、そのためにもまずは教員の労働環境改善が必要不可欠と感じています。

<Q2>何人所属しているの?どういう人が所属しているの?

<A2>今、企画の運営に関わっているのは8人です。そのほとんどが東京学芸大学の学生です。

<Q3>アキレスさんはなぜ、東京支部を立ち上げようと思ったのか?

<A3>大学の教員養成講座に現職の先生方が来られることがあります。ある時、労働環境を質問したことがあったのですが、その時、「教師にはやりがいがある。子どものためならブラックではない」と答えられ、その回答に納得できずにその「子どものため」は本当に「子どものため」になっているのかとモヤモヤしたことがありました。そのタイミング(2月頃)でTeacher Aideの活動を知り、興味を惹かれ、代表者とコンタクトを取りました。その後、東京支部を立ち上げることになりました。

<Q4>Teacher AIde本部と東京支部の関係性については?

<A4>原則として支部の活動は、特定の政党・企業との結びつきがない限りは事前の相談も不要で、独立性が認められています。本部はあくまでも対外的なとりまとめ役です。活動について報告は行いますが、個々の活動内容の決定権は支部にあり、本部からの指示はありません。本部からは、「山の頂点にさえ向かっていれば、どこから登っても構わない」と言われています。

<Q5>Teacher Aideの活動について、現職教員から「学生は自分の勉強・研究に集中すべきだ」「教員は学生に助けられる立場ではない」という批判がされていると聞く。これらの批判についてどう思うか?

<A5>現職教員の方もTeacher Aideも、良い教育を行うという意味では同じ志をもっているはずです。志が同じであれば、手段や手法が違うだけで、目的のためにともに協力していければ良いと思っています。

<Q6>今後の活動の予定については?

<A6>5月25日に国分寺で『教育cafe』というイベントを開催予定です。

また、6月8日には東京学芸大学でのイベントを企画しています。詳細は後日発表します。

◆取材を終えて

この日活動に参加していた学生が口を揃えて言う言葉がありました。

それは、「教育について関心の高い学生ほど教職を敬遠し、給特法さえ知らないような教育に関心の低い層ほど何も考えずに教師になっていく」ということです。

もちろんこれらの言葉にはエビデンスもないし、彼らの肌感覚に過ぎないわけですが、教員養成大学にいながら給特法さえ知らない学生が多いのだとしたら、このような学生の活動はとても意義があるものなのではないかと私は感じました。

今後も、彼らの活動に注目していきたいと思います。