教育委員会・・・民間企業でいうところの本社みたいなもので、現場の教員が仕事をやりやすいように考えてくれる機関でしょ?
私は民間企業にも勤めたこともありますが、もしこのように考えている教員志望の学生がいたら、決して、決して、そうでないことをお伝えします。
今回は、「教員志望者必見!元教員が教える、教育委員会が教育の邪魔でしかない理由5選」です。
1.自分たちは選ばれし精鋭と思っているのか高圧的
もちろん全員ではないですが、教育委員会、偉そうな態度な指導主事が多いです。
自分たちは選ばれし優秀な人間だから、下々の教員は四の五の言わず我々従え、って感じなのでしょうか。
横柄な態度で授業観察をしに来ます。略案書けとか言って余計な仕事増やします。
保護者からクレームが教育委員会にいった日には、自己保身で保護者の側について、「教育委員会は指導をした」というアリバイづくりのために指導と称したパワハラを行います。
指導主事もパワハラに等しい暴言を吐く。若い教師を「指導」すると称しながら。[20代女性教員](出典:仕事のプロが本音を明かす hone.biz)
教育委員会主催の研修、形だけで何も役に立たないくせに、「寝たら勤務校の校長に電話する」とか言って脅します。
そして、あらゆる施策は上意下達で、(システム上は十分可能なのに)下からの意見・情報・アイディアは参考にしないだけでなく、集めることさえしません。
(私は民間企業出身で、上場企業でしたが、上層部までアイディアや意見を出せる環境にあったので、一切驚きました。)
このように現場の声を聞かず様々な決定がなされるため、無理のある、あるいは、意味のない施策が次々と行われ、失敗しても反省もなければ責任問題にもなりません。
延々と続くのです。
教育委員会、偉くないくせに偉そうにするな、私はそう言いたいです。
2.人に規則は守らせるくせに自分たちは守らせない
旅行や里帰りの際は申請書を提出しろ、長期休暇中の朝の研修キャンセルは研修先でなく管理職に電話しろ、研修の時間に絶対に間に合うように子どもの指導をして出てこい、・・・・・
服務規程とか労務上の規則を教員に守らせるのは、理解できます。
税金貰ってますしね。
でも納得いかないのは、人には守れ守れうるさいくせに自分たちは一切労働基準法を守らないことです。
教育委員会さん、各学校の勤務時間の把握やっていますか?
やっていないですよね。
教育委員会さん、各研修、それ、休憩時間とってやってますか?
とってないですよね。
要は、自分たちにとって都合の良いところだけルール守らせて、自分たちにとって都合の悪いところは知らんぷり。
労働時間が長いし、それを改善しようとする業務改善がない。[40代女性教員]
(出典:仕事のプロが本音を明かす hone.biz)
もう一層のこと、子どもたちにも教えましょう。
「ルールを守るべきは自分にとって都合の良いところだけでよい!」
このように自分たちは労働基準法(人権)も無視して教員を働かせるくせに人権、人権とバカの一つ覚えのように言えるのか私は不思議でなりません。
3.基本的には現場任せです
上意下達で有無を言わさず、「やれっ!」と色んな施策や調査を現場にぶち込んでくる教育委員会ですが、少しでも困ったら「各学校の実態に応じて」という綺麗な嘘を並べて、現場に放り投げます。
学力向上施策、特別支援教育、保護者からのクレーム対応、外国語活動、・・・・・。
もう挙げればキリがないですが、例えば英語。
やれとは言うくせに、
- カリキュラムは作りません!
- 電子黒板も必要数用意できません!
- ALTとの打ち合わせの時間は各校工夫して!
- ALTはあくまでもアシスタントだから担任が授業進めるんですよ!
- でもね、先生たち、英語の勉強の時間はあげられませんよ!
- その代わり、(役に立たない)研修やるんで各校必ず一人来てください!
と現場に丸投げです。
小学校教員、英語の教え方は学ばず免許とってきている人の方が多いのにねえ・・・。
武器弾薬も補給せずに素手で戦えといっている旧日本軍と同じ。[50代男性教員]
(出典:仕事のプロが本音を明かす hone.biz)
と万事この様子ですが、いいんです、偉い人たちが、「ウチの自治体は、英語教育に力を入れています!」と言えればいいだけなんですから。教育委員会はそれに従っているだけなのです。
4.都合の悪いことは現場任せですが、教育委員会がやらせたいことは現場には任せません
学力向上施策、小中連携、幼保小連携、いじめ調査、体力テスト、各種調査、出張、
これら教育委員会がやりたいことは現場任せには一切しません。
教育委員会がやると決めたら絶対やるのです、各学校の実態がどうであれ。
ですから、子どもの実態や教員が(残業代ゼロの)勤務時間外労働になろうとも、です。
自分らの都合の良いときは、「実態に応じて」。
都合の悪いときは、有無を言わさず。
これが教育委員会のやり方です。
だから、どうなるかというと、現場はただ「こなす」「終わらす」だけになっています。
現場は自転車操業の行き当たりばったり、泥縄式でその日暮らし、やればいい、終わればいいの適当主義がはびこっています。[50代男性教員]
(出典:仕事のプロが本音を明かす hone.biz)
5.そしていざとなったら保身です
教員がここまで尽くして尽くして・・・・・。さすがにいざとなったら助けてくれるんですよね?
・・・・・ってそんなわけがない。
だから、まずそうならないためにアリバイづくりの形だけの施策や調査が行われます。
代表的なのは、いじめ調査です。何かあったときの保険で、「いじめ調査はやりました!でもそのとき表に出なかったんです!だから我々に責任はありません!」と、伏線を張るためにしつこく何度も「形だけの」調査をやるのです。
現場にいる(いた)教員なら皆知っていることですが、業務に支障を与えるレベルの量でこの類の調査があります。これには教育委員会だけが悪いのではなく、議会対策の側面もあるようです。
アリバイ作り(何かあった時のための書類作り)
に相当時間が取られる。[50代男性教員]
(出典:仕事のプロが本音を明かす hone.biz)
そして、仮にいざとなってしまったとき(保護者が教育委員会にクレームを入れた等)は、現場に同情したり、現場にフォローを入れたりなんてもってのほかで、「現場ちゃんとやれよ!」「何やってんだよ!」と高圧的に来るのです。
いやいや、教育委員会の施策が失敗しているから現場が上手くいかないんでしょうが。って感じですが。
ちなみに、個人的な経験ですが、私が教員時代、「明らかにこれはおかしいだろう」ということがあり、校長に尋ねたことがありました。そうしたら、「教育委員会にやれと言われている」と答えたので、教育委員会に電話してみることにしました。すると教育委員会は、「それは各学校長が実態に応じて決定すること」と言うのです。つまり、
- 校長⇒「教育委員会が決めたこと」
- 教育委員会⇒「校長が決めたこと」
ということです。は?と思いましたが、私はそのとき、教育委員会と校長は、このようにしてお互いに慣れ合い、依存しながら上手に責任回避(保身)を行っているのだなと思いました。
★まとめ
いかがでしたか。
教育委員会が邪魔でしかない理由は、
- 自分たちは選ばれし精鋭と思っているのか高圧的
- 人に規則は守らせるくせに自分たちは守らせない
- 基本的には現場任せです
- 都合の悪いことは現場任せですが、教育委員会がやらせたいことは現場には任せません
- そしていざとなったら保身です
でした。
教育委員会は邪魔をしてくるところ、変な期待などせず、そう思っていた方が間違いなく良いです。
以上、元教員トウワマコトによる、「教員志望者必見!教育委員会が教育の邪魔でしかない理由~5選~」でした!
関連記事:元教員が教える、保護者クレームで担任が八方塞がりになる5つの理由
コメント
こんにちは。
私は小中学校の教員を23年勤めてきた者です。
現在、あらぬ疑いをかけられ、40日以上にわたって、出勤できない状態が続いています。
市教委によるあからさまな嫌がらせ行為を受けています。
弁護士もつけていますが、状況は改善されていません。
もし、お話を聞いていただけるなら、相談させていただきたいことがあります。
よろしくお願いいたします。
>馬頭大輔さん
お力になれるとは思えませんが、ご連絡はこちらにお願いいたします。
makomako.touwaあっとgmail.com