元教員が挙げる「ここがヘンだよ行進指導」

運動会の練習や全校朝会(朝礼)の後などで行われる行進の練習。

あれ、何なんですかね。

ALTの先生(ネイティブの英語講師)、あれを見て驚きますよね。

軍隊じゃん、って。

というわけで、今回は行進の指導を巡るおかしな点についてまとめました。

◆大人になって必要なスキル?

自衛隊に入隊した人とかごく一部の特別な人を除いて、大多数の国民、大人になって行進したことある人ってどれくらいいますかね?

ほとんど、いないと思いますよ。

だって、そんな場面、日常においてないじゃないですか。

大人になって使わないスキル、練習する必要あるんですかね?

いや、ある程度の集団行動は学習を円滑に、安全に進めるためには必要だと思いますよ。

前へならえとか、右向け右とか。

でも、足の順番を右・左・右・左とか、全体止まれ1・2を合わせるとか、隣の人とカーブでも歩くスピードを一致させるとか、学習を円滑に進めることとも安全にも関係ないです。

何か別の目的があるんじゃないかと勘繰りたくなります。

◆別の目的=教員の自己満足? 運動会での見栄え?

別の目的、私は(あくまでも超個人的な意見ですが)、意味のないことを行うことによって、子どもたちを管理したい教員がいるのではないかと思っています。

とにかくねらいとか目的なんかは考えさせず、「やるもんはやるんだ」みたいな感じで、押し付けて子どもたちの思考を奪うことによって、管理して悦に浸りたい自己満足の教員。

そして、呆れることに「○○先生のクラスの行進は素晴らしいね」みたいなそれを評価する別の教員(あるいは親)がいるので、勘違いは助長されていく・・・。

また運動会なんかでは、足並みが揃っていること=気持ち悪い、ではなく、足並みが揃っていること=美しい、という価値観の親が多いために(あるいはそのように教員が考えているために)、見栄えを気にして行進の練習をさせるのだと思います。

つまり、自己の評価のため

なんか不健全です。

◆これで子どもたちが身につく力は?

小学校はそこまでやらないと思いますが、中学校では何度も何度も練習したり、体育教員の怒号が飛んだりしてまで行う行進の指導。

そこまでして行って、子どもたちが身につける力は何でしょうか。

我慢する力でしょうか。

周りと合わせる力でしょうか。

意味のない理不尽なことでも上からの指示には何を言われても従順に従う力でしょうか。

すみません、私には有意義な力が思い当たりません。

★まとめ

おそらく昔からの名残で行っている側面が大きいのでしょうが、行進、こんな下らないこと、もうやめてもいいんじゃないかと私は(個人的には)思います。

運動会シーズンにたまたま学校のそばなんかを通って、教員の怒号が聞こえてくると本当ウンザリします。

ALTに母国に帰って言われてますよ、きっと。

日本では未だに義務教育で軍隊の訓練やっている、って。

以上、元公立小学校教員トウワマコトによる、「ここがヘンだよ行進指導」でした!

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