今回は私が小学校教員時代、職員会議で校長に却下された3つの提案を書きます。
1.休憩時間に会議、やめてください!
私と校長のやり取りは次の通りです。
私「本当はおかしいですが会議が伸びて休憩時間に差し込んじゃいました、100歩譲ってこれならまだ仕方ないと思います、でも最初から計画として休憩時間に会議が組み込まれているのは本当におかしいと思います。労働基準法はできたら守ろうというものではなく、絶対に守らなくてはならないものです。休憩時間に会議を入れるのはやめてください」
校長「おっしゃる通りだと思います。とはいえ、会議を行う時間が他にありません。可能限り休憩時間に入れないよう努力しましょう」
職員会議は校長の諮問機関でしかないので決定権は校長にしかありません。
つまり、却下! ということです。
職員室では労働基準法は努力義務であった模様です。(おかしいだろ!)
勤務時間内に仕事を収めるのが管理者である校長のはずなのですが・・・・・。
2.児童の登校時間設定、勤務時間前はおかしくないですか?
その学校は、児童の登校時間が勤務時間前に設定されていました。つまり、勤務時間前に子どもたちが教室に入ってくるのです。
以下、当時1年生を担任していた私と校長のやり取りです。
私「勤務時間前に子どもが教室に入っていますが、教室にいる義務はないんですよね?」
校長「強制はできない」
私「では何か問題が起きたら、どうするんですか?」
校長「責任は私にあります」
私「とはいっても、保護者からすればなぜ担任が不在なのか、と思うと思うのですが、いかがですか」
校長「・・・・・」
私「勤務時間開始時間に設定すべきではないでしょうか」
校長「仕事に出ている保護者もいるので、時間の変更はできません」
はい、却下!
学校では、法律より保護者のニーズが優先されるようです。(おかしいだろ!)
結局、私は子どもに何かあったときに子どもがかわいそうだな、まだ1年生だし、と思い、無賃で働かされることになりました。これが「自主的な残業」の実態です。
3.休日の出勤、振り替えてください!
休日のPTA活動への参加について、職員の割り振りが出されたときがありました。
自由参加でなく、担当が出されたので、私は職務かどうか尋ねたうえで振り替えを要求しました。
自分「担当が割り振られているということは、職務ですか?」
校長「我々は地域のなかで仕事をしています。地域の活動に参加するのは当然ではないでしょうか。私が若い頃には割り振りなんかなくてもほとんど参加しました」
自分「参加を指示するのであれば、振り替えをください」
校長「振り替えをあげたい気持ちはあるのですが、それは違法なのでできません」
自分「時間外の勤務を割り振るのは違法ではないのでしょうか」
校長「皆さんにはぜひ”お願い”をしたいと思います」
はい、これも却下!(おかしいだろ!)
私は一切参加しませんでしたが、結局、校長にゴマ擦って(低評価を受けたくなくて)参加する人がたくさんいたので、この「担当は割り振るけど振り替えは与えない」方式がまかり通る結果になりました。
※ちなみに、教員には給特法という法律があるので残業代は出ません
★まとめ
以上の出来事は、実際に複数の校長、複数の学校であったことです。
子どもたちにはルールを守れというのに、労働基準法は平気で無視するのが学校という職場です。
“教育は特殊である”という考えのもと、行われているのでしょう。
しかし、これだけは断言できます。
法律を守らない職場に未来はない!