先日、かねてからの問題ではありましたが、教員不足がさらに悪化しているとの報道がありました。
病気休職や産休・育休などによって欠員が生じる「教員不足」が、昨年10月時点で4714人に上ったことが9日、全日本教職員組合(全教)の調査でわかった。調査は2016年から実施しており、今回が過去最多となった。
なかでも小学校は、2241人と教員不足が深刻です。
教員不足というのは、正規教員が足りないのではなく、正規教員の病休や産休・育休の穴埋めを行う”非正規”の教員が不足していることを意味します。
現場の教員たちは…
X(旧Twitter)では、「教員が足りなくても総仕事量は減らず、その分一人あたりの仕事量が増加している」との嘆きの投稿がみられます。
また、「非正規教員を雇うはずだった予算が余っているはずだが、それはどうなっているのか?」との疑問の声も挙がっています。
私の提案
一方で、人材があふれている教科があります。
体育です。
例えば、熊本市の採用試験では、定員割れを起こしている教科があるなか、体育だけは高倍率を維持しています。体育教師の志望者はいまだにたくさんいるわけで、それは他自治体でも同様の傾向があるでしょう。
であれば、非正規教員(臨時的任用講師)に使うはずだった予算を活用して、採用試験に不合格だった体育教師の志望者を小学校の体育専科(時間講師)として採用すれば良いのではないかということです。
教育委員会としても、彼らは体育免許を保持しているので、臨時免許状を発行する必要もありません。
実際、私が過去に勤務した(お金持ちの)自治体では、小学校に体育専科(時間講師)が配置されていて、担任の負担軽減に役立っていました。
言うまでもなく、体育は他の教科に比べ、準備や後片付けや施設や道具の管理が必要なので、小学校教員として大変助かるわけです。
不足が悪化している「小学校」と高倍率の「体育」教師志望者をマッチングさせる、これが私の提案です。
もちろん、この提案も一時しのぎに過ぎないわけではありますが。