世の中からも批判の多い、日教組。
特に保守層からは国会で総理大臣にヤジられるほど嫌悪されています。
組合加入者も年々減少傾向だと聞きます。
日教組の加入率、初の25%割れ 39年連続で減少(出典:ハフィントン・ポスト)
現場経験者として、私が小学校教員時代に感じた日教組への違和感について3つにまとめました。
1.政治活動ばっかり
労働組合なのに、憲法がどうとか教育と離れた政治活動に大きな違和感を感じます。
教員だって色々な政治信条をもった人がいるわけで、憲法9条がどうとかで門を狭めている意味が分かりません。
教育に関係のある、「30人学級の実現」とか「教員の増員」とか、教育関係者全員が賛同するような活動はまだ分かるとして、教育から離れた政治活動を行うことについて私は疑問をもたざるを得ません。
保守層に限らず一般の方からも良いイメージをもたれていない理由はそこではないでしょうか。
あくまでも「労働組合」なのですから、戦場に教え子を送る云々の前に、休職者や自殺者が相次いで既に戦場と課している労働環境を変えることのに尽力すべきだと思うのです。
精神疾患で休職教員5009人 15年度(出典:毎日新聞)
過去10年で新人教員の自殺者が少なくとも20人(出典:NHK)
2.高い組合費
月3000~4000円の組合活動費は高すぎです。
高い給料を貰っているベテランはそうでもないかもしれませんが、若手教員にとっては負担が大きすぎます。これでは仮に組合に入りたい人でも躊躇します。
しかも、このお金がデモ等の政治活動に使われているなら尚更です。
若手の加入を望むなら最低でも半額以下にすべきです。
3.校内の組合員はビラと役員選挙の投票用紙を配るのみ
私が勤務した自治体の組合加入率が低かったからなのか、経験した勤務校で見かけた組合員の活動はいずれも、政治的なビラ配りと組合の役員選挙の投票用紙の運搬だけでした。
本来行うべき、
- 労働環境を巡って教員を代表して管理職に協議する、
- 時間外労働の強制やパワハラ等に抗議する、
などを行わないばかりか、自ら進んで休憩時間に会議を行おうとしたりする人ばかりでした。
組合員といっても一教員に過ぎず、本業が忙しいので中々手が回らないのでしょうが、これでは労働組合の体をなしていないと言わざるを得ません。
(もちろん私が経験したケースのみなので、サンプル数が少なく、言うまでもなく上記に当たらない組合員もいると思いますが)
★まとめ
私は、日教組の存在を全否定するつもりはありません。
彼らが地道に、子どものためにならない教育委員会の施策に反対したり、(支部等は)管理職のパワハラに抗議を入れたりしていることを知っているからです。
もし日教組がなければ、現状より更にひどい労働環境になっていた可能性が容易に想像できます。
しかし、政治活動に力を入れすぎです。
労働組合なのですから、政治活動をやめ、そのような労働環境を改善するための取り組みだけに注力すれば、加入者も増え、職場の改善につながり、ひいては子どもたちのためにもつながるのではないかと思います。
また次記事では、日教組に望むことについてもまとめましたので、よろしければぜひ。
以上、元小学校教員トウワマコトによる、「現場経験者の元教員が挙げる、ニッキョウソに感じる3つの違和感」でした。