小・中学校の全校朝会でよくある表彰。
小学校教員時代、私はこの表彰を見ていて、毎週「これ必要?」 と思っていました。
今も思っています。
今回は、「全校朝会での表彰って必要なの?」そう考える理由について、お伝えします。
1.なぜ学校外での出来事を表彰?
学校で行われた持久走大会や図工でつくった作品の表彰なら理解できます。
しかし、野球の大会で優勝した、ピアノのコンクールで優秀賞を獲った、等の学校外での習い事を学校で表彰する必要が私にはよく分かりません。
なぜ休日の学校外での出来事を学校で表彰するのでしょうか。
学校は地域社会の中心で、子どもの地域での活躍を称える、ということなのかもしれません。
保護者から表彰の要望があるケースも多いです。
私は個人的に学校の内外での出来事を一線引くべきだと考えているので、やはり表彰は不要で、それでもどうしてもということなら各クラスで称える程度でいいんじゃないかと思います。
2.機会均等が図られていない
言うまでもなく、習い事は学校での義務教育と異なり、機会の均等が図られていません。
例えば、家庭の方針で野球ができない子どももいれば、家庭の財布事情でピアノを習うことができない子どももいます。
意欲があれば参加できるとは限らないのです。
そのように機会均等が図られていない出来事での成績を学校で表彰することについて、私はどうしても正しいことだとは思えません。
3.1時間目が削られる
暇だった時代は良かったのかもしれませんが、今は各学校、授業時数の確保に四苦八苦している状態です。
表彰、結構時間取ります。
朝に行われる学校が多いと思いますが、表彰により1時間目の冒頭15~20分削られることも少なくないです。
しかも時間が長くなれば、夏であれば暑いし熱中症のリスクが上がり、冬であれば寒いしインフルエンザのリスクが上がります。
今は時間がないので、こんな昔からの習慣、やめましょう。
★まとめ
学校で優秀な成績を残した者への表彰は、良いと思います。
しかし、学校外での出来事は、学校外の出来事。
全校でやる必要はない、これが私の意見です。
以上、元公立小学校教員トウワマコトによる、「全校朝会での表彰って必要なの? と感じる3つの理由」でした!