元教員が教える、子どもが小学校を休むときに親のやるべき3つのこと

子どもが熱を出して小学校を休む、ありますよね。

そんなとき学校に対して親が何をすべきなのかをまとめました。

では、元教員の担任目線で、「子どもが小学校を休むときに親のやるべき3つのこと」をお伝えします。

1.学校に“直接”連絡を入れる!

大多数の保護者はきちんと連絡帳に欠席する旨を書いて担任に”直接”連絡を入れます。

しかし、困ったことに一部の親は、我が子の友達を通じて欠席する旨連絡しようとするんですね。

入学時に欠席連絡の仕方、學校から説明受けているはずなんですけどね。

これ、OKになっちゃうと、

例えば学校をサボりたい子どもが友達に、「先生に今日休むってウチの親が言ってたって伝えといてー」みたいに悪用する子ども出ますよ。

それで、サボって遊んでた先で事故や事件に巻き込まれたら、学校が悪いってことになっちゃうんですよ。親から直接欠席の確認取らなかったのが悪いって。

だから、(教室に子どもたちを残したまま)職員室に行って確認の電話入れるんですね。

そうすると、こういう親、さらに困ったことに、「○○ちゃんに休むって伝えましたけど!(怒)」みたいな反応するんですよね。想像力がないというか、何というか・・・。

担任目線でいうと、たかが欠席連絡で、何で<担任-保護者>の関係悪くするんだろう、とガッカリするわけです。

まあですから、“直接”連絡入れてください。連絡帳を学校に届けるのが難しければ、電話でもOKなので。

でも可能なら、朝忙しいし、学校は電話回線も少ないので、連絡帳が1番良いです。

そして、連絡帳の書き方でも書いたとおり、挨拶文も書いてあれば、担任はこの親とは信頼関係築ける!と思うわけです。

2.欠席翌日の連絡帳に感謝の言葉を書く!

翌日も欠席であれば連絡帳に欠席する旨を伝える際に合わせて、翌日出席する場合でも連絡帳に感謝の言葉を書くべきです。

一人の子どもが欠席すると、担任は仕事が増えます。どんな仕事が増えるか?

  • 連絡帳への返信
  • おやすみ連絡カードの作成(クラスの友達に書かせることもあります)
  • 手紙や宿題、授業で使用したプリントをまとめて連絡袋に入れる
  • 兄弟、近所の友達に連絡帳を渡しに行く
  • 欠席児童が登校したら欠席中の学習のフォロー
  • 欠席中に行ったテスト等の実施

ざっとこんな感じです。クラス全体への指導とは別に、これだけあるのです。

税金払ってるんだし、先生も給料貰ってるんだから、やってもらって当然!みたいな消費者意識全開の親、いるのですが、彼らが分かっていないのは・・・

本来はクラス全体の指導のために使う時間を削って、欠席児童の対応を行う、ということです。

感謝(担任に対してだけでなく、クラスに対して)の言葉一つあるのが、常識ある親としての務めだと私は思います。

おはようございます。

昨日は、連絡カード、宿題のプリントの同封等、ありがとうございました。

こんな感じで、短文でOKです。

連絡帳ですから、我が子もしっかり見ていますよ。子どもの教育のためにも、担任(クラス)への礼儀のためにも、一筆書くべきです。

関連記事:連絡帳で担任に嫌われる保護者、NG書き方3つ

3. 欠席中の学習を家庭でもフォローする!

1日欠席しただけでも、他の子どもたちは5~6時間授業を受けているわけです。

それを取り戻すのはそれ相応の時間が必要です。

学校でも休み時間や放課後を活用して、出来る限り学習のフォローを行いますが、クラス全体の指導もありますから、担任だけでは限界があります。

ですので、

欠席中の学習のフォローは、家庭で責任をもって行う!

ぐらいの気概をもってやるべきです。

無理をする必要はありませんが、欠席中でも子どもが元気が出てきて勉強ができる状態になったときは、同封されてきた宿題等を一緒に取り組んだりすると良いと思います。

★まとめ

  1.  学校に”直接”連絡を入れる!
  2.  欠席翌日の連絡帳に感謝の言葉を書く!
  3.  欠席中の学習を家庭でフォローする!

やってもらって当然という消費者意識でなく、担任やクラスに対して感謝の気持ちがあれば大丈夫です。

以上、元教員トウマコによる担任目線の、「子どもが小学校を休むときに親のやるべき3つのこと」でした!

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