子どもたちが整列し、校長先生の話を聞いたり、表彰が行われたりする全校朝会(朝礼)。
私は、これ、
- 月曜・朝一にやる必要ある?
- 全校児童・生徒が校庭・体育館に集まる必要ある?
と思うのです。
今回は、その理由についてまとめました。
では、「小中学校の全校朝会って、月曜・朝一にみんなで集まる必要あるの? と元教員が考える3つの理由」です。
1.月曜・朝一はまだエンジンがかかっていない
月曜の朝一に行われる学校が多いと思います。
まだまだエンジンがかかり始めていない週始めのそれも朝一番に校庭や体育館に移動して、直立不動で数十分話を聞き続けることは子どもたちにとってはいきなり負担がかけられることになります。
小学校低学年の子どもは移動したり整列するのも一苦労だし、発達障害の子どもたちは朝弱いともいわれています。
ADHDは集中力や注意力が自分でコントロール出来ない病気ですので、朝の起床や支度のようなシーンではどうしても苦手な項目になってしまうのです。(出典:ADHDの子供は朝弱いのは本当?)
今のやり方、朝っぱらから疲れるし、いきなりやる気がなくします。
やるにしてもせめて朝一番、あるいは月曜を避けてやるべきなのではないしょうか。
2.朝一は1時間目が削られる
朝一で1時間目の前に行われることが多い全校朝会。
児童・生徒の集合が遅くなったり、表彰が多かったりして、予定時間を延長することも珍しくありません。
教室に帰った後に子どもたちに手洗い・うがいをさせたり、朝の会を行ったりする時間も確保しなくてはなりません。
ですから、結果的に1時間目の15~20分が削られることが多くなります。
他の時間に行うか、放送で行うかした方が私は思います。
3.放送で充分
全校朝会の内容は、
- 挨拶
- 校長先生の話
- 表彰
- 日直の先生の(生活指導の)話
など、多くの学校ではこの程度の内容です。
であれば、全員が一同に会する理由もないように感じます。
放送で十分だと思います。(可能であれば映像つき)
そうすれば校庭や体育館に移動する時間が節約できるし、夏の熱中症・冬のインフルエンザのリスクも下がります。
★まとめ
月曜の朝一からこれだけコストをかけて行っているにもかかわらず、校長の話は当たり障りのない退屈極まる話ばかり・・・。
私は公立小学校教員時代、このような経験ばかりでしたが、それは今も同じなのではないでしょうか。
時間が有り余っていて、退屈な話にも子どもたちが我慢して聞けた(発達障害などという観念のなかった)時代はこれでも良かったのかもしれませんが、もう時代は変わっています。
今は授業時数の確保は大変で、退屈な話に我慢できない(発達障害の)子どもたちが増えています。
今回取り上げた全校朝会の例でも分かる通り、学校は時代の変化に合わせて臨機応変に変化しなくてはならないにも関わらず、未だに前例主義で昔のやり方を押し通しています。
変わっていくと良いのですが・・・。
以上、元公立小学校教員トウワマコトによる、「小中学校の全校朝会って、月曜・朝一にみんなで集まる必要あるの? と元教員が考える3つの理由」でした!
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