なぜ教職員組合は労働組合なのに護憲運動ばかりなのか?組合員にその疑問を答えてもらった

「なぜ労働組合なのに、直接労働とは関係のない護憲運動や辺野古、原発、慰安婦問題ばかりに取り組むのか?」

数か月前、某大手教職員組合がこのような批判に対してどう考えているのか知りたく、取材を申し込んだのですが、断られました。

そんな折、私の疑問に答えてくれる教職員組合の方が現れました。

一宮市教職員労働組合のTwitterアカウントの運用担当者です。

あくまでも担当者の方は一組合員であり、必ずしも組合の総意ではないと思いますが、参考になるツイートをたくさんしてくださったので、記事にまとめました。

◆東和誠×一宮市教組

◆一宮市教組さんのお考え

一宮市教組の担当者の方はあくまでも一組合員の方であり、必ずしも組合の総意ではないと思いますが、話を整理すると次のとおりです。

  • 護憲という方針を捨ててまで組合運動をやっても意味がない
  • 労働権を保証しているのは憲法なので、護憲抜きで労働問題だけということがあってはならない
  • 憲法の視点を抜きに労働運動を進めていくと、遅かれ早かれきっと行き詰まるだろうと思う
  • 憲法のなかでも、労働権のみを扱うのか、その点は方針が分かれるところ
  • 労働運動だけでもやっていけないことはないが、それまでのような熱意・絆は生まれにくい

★まとめ

まず、一宮市教組担当者の方ですが、某大手教職員組合本部と異なり、批判に対して正々堂々と答える姿勢に対して、(偉そうですが)評価できると個人的に思います。

また、憲法のなかでも「労働権のみを扱うのかどうかは方針が分かれるところ」と他の組合の可能性について否定していない点も共感できました。

ただし、やはり私の印象としては、労働組合なのに政治的立場の違いで共闘できない=労働問題を最優先にしてはしていないということを再確認した感じです。

このあたりは、上記のやりとりを見ていただいた方、一人ひとりが判断されることなんだろうと思います。

以上、お読みいただきありがとうございました!

◆書籍のお知らせ