元教員が教える、授業参観で担任に嫌われる親のNG行動4つ

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小学校には授業参観(学校公開)、ありますよね。

我が子の学校での様子や先生の授業の進め方等を見ることができる、絶好の機会です。

今回も元教員の経験から担任目線で、「授業参観で担任に嫌われる親のNG行動4つ」をお伝えします。

①授業中、おしゃべりする親

これ、最近本当多いです。

分かるんです、久しぶりにママ友に会って、お話ししたくなる気持ち。

でも、TPOをわきまえてください。学校は、ファミレスやカフェではありません。子どもたちを教育する場です。

迷惑です。

で、さすがに教室だと迷惑だということには考えが及ぶのか、廊下に出ておしゃべりする親が結構います。

廊下の話し声も、授業の邪魔ですよ。

これ、担任の立場から言うとかなり腹立ちます。こっちは、お宅の子どものために一生懸命指導しているのに、邪魔すんなよ、って感じで。

私の経験上ですが、親の授業中のおしゃべりが多い学年は、子どもたちもおしゃべりなしで先生の話を最後まで聞くことができない学年が多いです。(カエルの子はカエルということでしょうか。)

おしゃべりしたいなら、学校の外でやるべきです。

②睨みつけるよう参観してくる親

①のおしゃべりは母親が多いですが、②の睨みつけるよう授業を見てくる親は父親が多いです。

せっかくの休日なのに母親に参観してくるようせかされて、嫌々来たのでしょうか。それとも、担任の授業の進め方が気に食わないのでしょうか。あるいは無意識なのでしょうか。

理由は様々だと思いますが、これ、怖いです。

そうでなくても授業参観は多くの保護者が集まり、教員も子どもたちも普段よりも緊張しています。

精神的に委縮します。教室の雰囲気が悪くなります。担任目線でいうと、教員は余計なプレッシャーを感じるし、子どもたちも怖がるので止めてほしいと思っています。

他の保護者も見ていますよ。睨むの、やめましょう。

③授業中に話しかけてくる親

私が低学年の担任をしている時、授業中に保護者の方にこう声をかけられたことがありました。

「うちの子、分かっていないから私に目でHELPの合図をしてきます。見てもらえませんか」

そのとき、実はこういう状況でした。子どもたちに、一人ひとりが自力解決を図る課題を与えました。そして、私は、分からないからといってすぐに教えるのではなく、ある程度子どもたち自身に考えさせた上で教えようという計画でした。

しかし、この親の一言で仕方なく、その子どもに対しては正答を教えざるを得ませんでした。この時間のねらいは、子どもたちに考えさせることだったにもかかわらず、です。

もちろん、子どもたちが課題の意図が分かっていない、正解を提示した後にその正解が分かっていない、などというのはマズいです。

しかし、上記のような状況な場合、子どもたちが分からない状況に一度身を置くことも勉強と考え、あえてこちらが仕組んでいる場合もあるのです。

ちなみにこの時は正直、邪魔するな!と思いました。

教員は授業を行ううえで、指導計画があります。しかし、参観に訪れる保護者は、指導計画が配布されない限り、授業のねらいや進行等は知ることができません。

ですから安易に、授業者に声をかけるのはやめましょう。

※ただし、明らかな安全上の危険があり、授業者が気づいていない等のケースは別ですよ。

④5分休みに話しかけてくる親

幼稚園や保育園と違って、小学校の先生と話すことができる機会はあまり多くありません。

働きに出ている保護者の方は、特にそうでしょう。

授業参観、授業終わりました、先生と話せる!

こう思う方がいるのかもしれませんが、5分休み(1-2時間目の間、3-4時間目の間、5-6時間目の間)は忙しいので勘弁してください。

授業の後片付けや次の授業の準備、子どもたちとのコミュニケーションを図ったりと、忙しいのです。

ですから、中休み(2-3時間目の間)、昼休み、放課後にしてください。

ただ、私の経験上、5分休みに話しをしに来てくださる方は礼儀正しい方が多いです。

「いつも息子がお世話になっております」的な。

だからこそないがしろに出来なくて話が中々終わらなかったりするので、担任目線でいうと、中休み、昼休み、放課後にしていただいた方がありがたいです。

※ただし、熱心な先生は中休みや昼休みだと校庭で子どもたちと一緒に遊びに行ってしまう可能性はありますが・・・。

★まとめ

以上が、元教員トウマコの担任目線による、「授業参観で担任に嫌われる親のNG行動4つ」でした。

これら4つの親の行動すべてに共通することは、子ども<自分(親)なんだなと担任が感じる、ということです。

担任の先生と信頼関係を築くためにも、このような行動は慎みましょう。