今回は、元公立小学校教員の私が、PTAの矛盾、不要な仕事や活動を目の当たりにして、正直PTAなんていらない!と感じた瞬間についてまとめました。
なお、予め断っておきますが、本記事はPTAを全否定するものではなく、PTAによる必要な活動や有意義なイベント等もあると考えています。ただ、無駄で不要なものが多いということです。
では、「元教員が挙げる、正直PTAなんていらない!と思った瞬間7つ」をお伝えします。
1.PTA役員選出を行うとき
学校によってPTAの役員選出の方法は異なると思いますが、私の初任校は新年度一回目の保護者会で担任が中心になってきめていく方法の学校でした。
これから共に手を携えてやっていきましょうという会なのに、親の感心はもっぱら役員決め。
スムーズに決まらなければ不穏な空気になるし、役員に選出され不機嫌な親にキレられた同僚もいました。
この学校では毎年、役員決めは担任にとっても憂鬱で、私はこの季節が来る度にPTAなんていらない!と思っていました。
2.PTA広報誌を配布するとき
子どもたちにPTA広報誌を配るたびに、これ要るか?と私は思っていました。
昔はほとんどの母親が専業主婦で、暇だったから広報紙を作成する過程で親同士のコミュニケーションできたりして良かったんだと思います。
しかし、そんな牧歌的な時代とっくに終了しています。
教員にとっても、写真撮影や趣味は?みたいなアンケートに応じたりするの、忙しいのにもう!って感じでした。
誰も積極的に読みたいとは思っていないし、お金もかかるし、何といっても親も教員も時間を奪われるPTA広報誌、なくしませんか。
3.PTA企画の活動への無償ボランティアを強制されたとき
土日に実施する漢字検定や算数検定の監督官、なわとび大会や卓球講座など、本来アルバイトや講師にギャラを払って行うべきものを教員に負担させるPTA。
そして自身の保護者からの評価を高めるために、安請け合いする校長。
これらの活動への参加は形式的には教員もPTAの一員ということでの「自主参加」ですが、職員室では担当が割り振られるなど実質的には「残業代ゼロの時間外労働」です。
私はこれらの活動に有言・無言の圧力で駆り出されて休日が犠牲になる度に、PTAなんていらない!と思いました。
ギャラを払って外部に委託するか、親自身で運営するか、どちらも無理なら当該活動を廃止すべきです。
4.PTA会費の徴収
ただ働きを強要されるだけではありません。教員もPTAの一員ということで、会費も徴収されます。
なぜお金を稼ぐために勤務しているところでお金を取られなくてはいけないんだと思った私は、思い切ってPTAへの加入を拒否したことがあります。
教員時代「任意なのだからPTAに加入しないし、会費も払わない」旨校長に伝えたことがある。すったもんだの末、払わなくて済むようになったが、数か月後校長が私の会費を勝手に払っていて強制加入させられていたことを知った。管理職にとって教員の欠員が知れるとマズかった模様。
任意なのにね。
— 青赤元教員 (@makoto_touwa) 2017年1月20日
このとき、本当は任意でも何でもない嘘の固まりのPTAなんていらない!と思いました。
5.周年アルバムの記事執筆を依頼されたとき
公立学校は10年に一度、創立〇周年という行事が行われます。
地域によっても異なると思いますが、私の勤務する学校では、行事以外に卒業アルバムのようなアルバムを作成することが慣例でした。
アルバムの内容は、市長挨拶、地域・学校の歴史、学校の今、子どもたちの将来の夢等でした。
当時、PTAからの要請を安請け合いする校長だったこともあり、市長挨拶以外、すべて教員が作成にあたりました。
記事執筆から印刷業者との打ち合わせまでです。
(ただでさえ忙しいのに)卒業アルバムの編集に追われて授業の準備ができなかったとき、PTAなんていらない!と感じました。
6.PTA会長が偉そうにしているのを見たとき
近隣の夏祭りにボランティアで参加させられたときのことです。
ほろ酔い気味のPTA会長がこう言っていました。
「いや~PTA会長にこんな権限あるとは思ってなかったよ。人事とか教育委員会からも色々意見求められるし」
PTA会長の仕事、大変だと思いますから、無償で数多くの仕事をしていることについては尊敬の念をもつべきだと考えています。
しかし中にはこういう勘違いしちゃう人が現れてしまうんですよね。
私は、こういう人を見るとPTAなんてなくていいから!と思っていました。
7.我が子の躾はそっちのけで過度に活動をしている人を見たとき
PTA活動を熱心にされること、これは素晴らしいことだと思います。
しかし、低学年の子どもを家で一人にしてまでPTA活動されている方や自身の子どもの躾がなっていないのにPTA活動で他人の子どもの教育に一生懸命な方を見たときに、順番が違うだろうとは思いました。
まずは、自分の子どもをしっかりと教育する、これが学校への貢献にもつながります。
★まとめ
PTA活動は、皆が本当はやりたくないこと(かつ意味がないこと)を続けていることによって起きる弊害の象徴的な出来事の一つであるように私は思います。
どう考えても、時代の変化に合わせて本当に必要な仕事だけに絞っていくべきです。
それが子どものため、保護者のため、教員のためになります。
以上、元公立小学校教員トウワマコトが挙げる、「正直PTAなんていらない!と思った瞬間7つ」でした!
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