
今回の衆議院選挙での野党の敗北を巡って、「若者が批判的態度そのものを嫌っているのではないか」との指摘が話題になっている。
幼い頃からハラスメントはいけないものとして教育されてきたZ世代は、批判の内容以前に、野党の政府への批判をハラスメント的なものとして捉え、嫌悪感をもったのではないか、というのだ。
今回の選挙周り見ていて思ったのは、特に若い層で、「内容に関係なく、他人を批判するべきではない」という感覚を持つ人が多いということ。
野党なんか与党を批判するのが仕事みたいなものなんだけど、それをすると「人の悪口ばっかり」になる。… https://t.co/5nCGy7b2F7
— しお (@sodium) February 9, 2026
「批判」は徹底的に嫌われる。これが今回の選挙で、れいわや共産党、社民というまともな野党が惨敗した理由だし、それに代わってチームみらいが躍進した理由。経済が衰退し、国力が落ち、負担だけが増え、生活も豊かにならない。そんな中、批判やギスギスした強い言葉で心をささくれだたせるよりも、夢… https://t.co/dhXSFUAPrZ
— 日本国黄帝 (@nihon_koutei) February 9, 2026
その分析が正しいのかどうか、私には分からない。
しかし、個人的な経験からいえば、日本人、若者に限らず「批判嫌い」の傾向があると思う。
日本において、権力者への批判は、共同体の和を乱す行為、身分不相応の行いとして扱われる。
権力者に批判的な態度を取るだけで、不快に感じる人が結構いるのだ。
爆笑問題の太田光が選挙特番で高市総理に「消費減税できなかったら、どう責任取るか」と問うただけで問題視する人がたくさんいることはその象徴だろう。
批判嫌いの日本人
これは私の個人的な経験だ。個人的な経験に過ぎないが、小学校教員時代、職員会議で休憩時間に仕事を入れる校長に抗議した。ただそれだけで、職場の和を乱した、身分不相応な態度をとったとして、同僚から冷たい目でみられた。
このようなことは日本の至るところでみられるのではないだろうか。
SNSでは、子どもの頃から批判力を養う教育を行っていないからではないか、という意見も見かける。
しかしながら、前述のとおり、その教育を行うべき教員がそもそも「批判嫌い」なのだ。だからこそ問題は根深い。
日本人の批判嫌い、はっきりいって私は、もはや国民病だと思う。その根底には、強いものには媚びへつらい、弱い者をイビる精神がある。
もし、冒頭の分析が正しく、若者が「批判嫌い」なのであれば、それは単に彼らが“日本人”になっただけだろう。