学生の皆さん、それでもあなたは教員になりますか?~現場教員のガチ本音まとめ・労働環境編~

投稿者: | 2016年10月25日

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教員志望の学生の皆さん、教員の労働環境の実態についてご存じですか。

教育実習行ったから知ってるよ、そう思っている方がいるかもしれません。

私もそう思っていました。

しかし、実際に小学校の教員になりましたが、思っていたよりはるかに過酷な現実がありました。

今回は、そんな現場の教員の声をまとめましたので、学生の皆さん、ぜひ参考にしてください。

関連記事:教員志望者必見!元教員が教える、教員が長時間労働になる5つの理由

 

◆まず、教員の労働環境について

まず、客観的なデータとして、公表されている教員の労働時間についての調査です。

経済協力開発機構(OECD)が2014年に公表した「国際教員指導環境調査」によれば、調査に参加した34カ国・地域の教師の1週間あたりの勤務時間は平均38.3時間なのに対し、日本は53.9時間

(中略)日本教職員組合が行った「勤務実態調査」でも、国が過労死ラインと定める「月80時間以上の残業」をする教師が35.8%と3人に1人。月100時間以上の残業をする人も5人に1人(21.3%)に上ったという。(出典:AERA

そして、残業をしても残業代は出ません。教職調整額4%だけです。

教職調整額とは、時間外の勤務に残業代が出ない代わりに一律支給される制度です。

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(出典:benesse.jp)

本来は、この4%は「超勤4項目」といって、

  1. 校外実習その他生徒の実習に関する業務
  2. 修学旅行その他学校の行事に関する業務
  3. 職員会議に関する業務
  4. 非常災害の場合、児童又は生徒の指導に関し緊急の措置を必要とする場合
    出典:文部科学省

の4項目に対する調整額なのだが、実際にはほとんどの学校でこの4項目以外の(サービス)残業が行われている。

ですから、例えば時間外労働の代表、部活(小学校でもある地域や学校もあります)や地域の行事に出ても残業代は出ません。

また、休憩時間も取れないのが現在の学校の実情です。

そのような労働環境で、うつ病で休職する教員が年々増えています。

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(出典:文部科学省)

教員の労働環境について詳しく知りたい方は、下記ページをご参照ください。

日本の公的ブラック企業『教職』の情けない実態がこちらです。 – Naverまとめ
教員の長時間労働 改善に向けて(NHKこれまでの放送2016年9月17日)

 

◆現場教員の本音は?

前置きが長くなりました。さて、本題です。

仕事のプロが本音を明かす hone.bizでは、2016年10月現在200件近い教員の投稿がされていますが、労働時間に対する項目があることもあり、ほとんどの方が言及されています。

ここでは5つに分けて、本音の一部を紹介します。

 

1.長い労働時間について

まずは、労働時間についての本音を挙げていきます。

定時なんて存在しない。(女性教員)

時間外労働は時期にもよるが月120時間くらい。(20代男性教員)

休憩がない。中休み、給食、昼休みも常に仕事、仕事、仕事。(20代女性教員)

休憩時間は労働基準法に明記されているが、守られていない。(40代女性教員)

休憩時間はほとんどない。1日休みなく働いても、それでも全く仕事は終わらないので、遅くまでの残業or持ち帰りor休日出勤のどれかを選択せざるを得ない。(20代女性教員)

タイムカードすら存在しない。(20代女性教員)

休日でも地域のお祭りの仕事や、市の取り組みに使われることがある。もちろん、手当てはない。(20代男性教員)

「地域とのつながり」とか言って平日の夜とか土日の行事とかに平気で狩り出される。これは法律違反だが管理職は無言の圧力をかけて出させる。(40代女性教員)

土日の地域のイベントやスポーツ関連(陸上など)などやりたくもないことに駆り出されることが多い。(20代男性教員)

コスト意識が全くない。(40代男性教員)

教育委員会・司法は、公立学校教員のサービス残業について、「自発的な残業」との見解を示しています。つまり、働きすぎによって体調を崩すのは、自己責任。(20代女性教員)

労働法は教師には適用されない=人権はない?(40代男性教員)

教師に基本的人権はない(30代男性教員)

人権を根こそぎ無視されている職業であること。(40代男性教員)

知ってるか 刑務所にすら 定時ある(30代女性教員)

土曜授業も復活し、他の公務員が休みなのに教師だけが出勤している。(40代女性教員)

労働時間が長いし、それを改善しようとする業務改善がない。(40代女性教員)

川柳で本音をまとめた女性教員wwwwって内容は笑えません。

 

2.仕事量について

では、なぜ長時間労働になるのか。何といっても、それは仕事量が多いからです。

どうでもいいような書類の処理が多過ぎる。(40代男性教員)

事務作業が多すぎる。無駄な仕事が多い。勤務時間内に終われるような内容は全くなく、毎日4.5時間のサービス残業。(20代男性教員)

一人でできる量をはるかに越えています。膨大な仕事量・・・しかも意味のない書類仕事・・・に完全にやる気をなくす。(30代女性教員)

レポート、アンケート、書類作成の連続(40代男性教員)

無駄な会議と無駄な書類作成と無駄な行事の準備などで、気づいたら7時、8時です。仕事の量が、個人の能力などの問題ではなく、一人でできる量をはるかに越えています。(30代女性教員)

信じられないほど多い書類仕事。授業の準備時間は、勤務時間中にはない。(40代男性教員)

書類が多いとか皆さん言うけど、私にとっては「ああまたか。。。」と言う感じで感覚がおかしいんですかね?(30代女性教員)

4月は信じられないほどの量の書類提出がある。(50代男性教員)

様々な校務を同時並行でこなさなければならない。(30代男性教員)
 
学校で処理しきれない仕事を持ち帰って自宅でおこなったり、休日に出勤して処理したりしなければならない。そうでもしなければ、学校が機能しない、よい教育ができない。(30代男性教員)
 
ほとんど子どもの人生に影響しないであろう通知票の評定や所見に時間とエネルギーを吸い取られる。(50代男性教員)
 
アリバイ作り(何かあった時のための書類作り)に相当時間が取られる。(50代男性教員)
残業しないとこなせない仕事量なのに、無給はおかしい。(20代女性教員)

仕事量が多く、体力的にタフでないと心身の不調を起こしてしまうケースが多い。(40代男性教員)

校内研など必要か?など必ずしもなくてはならないものなど多い。(50代男性教員)

「今日の授業はなんだっけ?」と子どもに聞く。それだけ準備も出来ず、考える事もできない。(50代男性教員)

仕事の量が十年前より、格段に増えている。新学習指導要領が本格的に実施されてからは、事務処理や雑務などが以前にも増して多くなり、肝心の教材研究ができないことが多い。学校だけでは仕事を処理しきれず、仕事を家に持って帰る教師が多い。(40代男性教員)

特に問題なのは、労働時間内に終わらすことのできないくらいの膨大な仕事があることです。例えるなら、1Lのバケツに2Lの水を入れるようなものです。個々人の職務遂行能力の如何に関わらず、残業をしないと終わらないものであり、残業代も出ないのにも関わらず、最初から時間外労働を前提とした、労務量となっています。(40代男性教員)

労働時間について言えば、他の方がご指摘のように、仕事の量が多すぎるために、長時間労働になっています。この原因はコスト意識が全くないからです。裁量労働ですので、時間外労働は「好きでやってること」ということです。あくまでも建前ですが。いくら残業をしても人件費がかかりません。好きでやってる上に人件費は0ですので、誰も残業をするなとは言いません。それどころか、いくらでもやってくれるので仕事の量が増えることはあっても減ることはありません。教職員自身にも「子供の成長」や「やりがい」等という美辞麗句に洗脳されて事の本質を考えない風潮があります。それが美徳とされ、サービス残業をする異常な状況が当たり前になっています。欧米でこのようなことがあればすぐに訴訟になり、行政側は敗訴することでしょう。裁量労働をやめて残業代を払うシステムが構築できれば、財政は破綻するでしょう。そうなる前に行政から指示を受けて「残業はするな」と管理職は言うようになるし、膨大多岐にわたる仕事を減らす方向に進むでしょう。現場で働く教職員の皆さんも「子供の成長」に寄与でき、「やりがい」を持って仕事ができ、そして定時で帰れたらこんないいことはありませんよね。(40代男性教員)

私も平日は夜9~10時まで、休日も必ず片方は出勤して一日仕事をしていたので、皆さんの本音にとても共感できます。

 

3.不平等な仕事量について

しかしながら、一方で定時で帰る教員もいます。なぜでしょうか。不平等な仕事量についての本音も取り上げます。

人によって、仕事量が違う。(40代女性教員)

仕事ができることが伝わってしまうと、いろんな担当をやらされる。(20代女性教員)

出来る人にばかり仕事がくる。(30代女性教員)

どんなに働いても給料は一定。残業手当もないし。(40代男性教員)

「能ある鷹は身を滅ぼす」というのが現状で、できる人のところに仕事が集まり、できない人はそのままでいいというモチベーションが下がる職場環境がある。(40代男性教員)

年配の人たちは手を抜いているらしく、早く帰ります。その分、しわ寄せが基本的薄給な若手がすげぇたくさん面倒な仕事を任される風潮がある。(30代女性教員)

小学校は中学校・高等学校に比べて女性教諭の割合が圧倒的に高く、若手や男性はいいように使われます。(20代男性教員)

仕事ができる人ほど校務分掌の量が多く、前年度に学級運営で大変だった学年を持ち、クレームをよく学校に言う保護者の方の子どもさんを担任し、やる気のない人ほど仕事が楽になる。真面目な人ほど苦しくなるシステムです。ちなみにお給料は一緒です。(20代男性教員)

高学年ばかりの担任はずっと高学年ばかり。これをゴロゴロ(5年6年5年6年)と言う。(40代女性教員)

真面目で正義感が強いほど、仕事が増える。(30代女性教員)

私も給料の高いベテランの先生より仕事量が多いのは納得できませんでしたので、共感できます。

 

4.正直者が馬鹿を見る!?

このように人によって仕事量が異なる、仕事量が多くなっても少ない人と給料は同じとなれば・・・

正直者が馬鹿を見る労働環境。(20代男性教員)

真面目にやろうとするほど精神が壊れていく。(50代女性教員)

行政はやらなくてもいい施策を打ち出し、「あれをやったか」「これをやったか」とどうでもいいアンケートを送ってくる。面倒だから「やった」とうそをつく。50mいじめアンケートが来ました。やっと出来上がって教委に送ると、今度は指導主事から電話があって「この数字はどういうことだ、どうなっている」。正直に答えるからこういう馬鹿を見るんですね。ベテランの先生に「適当にごまかして出すものだよ」と教わりました。(30代男性教員)

いじめの調査も、真面目に答えるとひどい目にあいます。その後、「あのいじめの件はどうなった」と延々と調査が入り続けます。親からクレームが来ない限り、「いじめなどない」と答えた方が、仕事が少なくなります。こういう調査の類が多く、真面目に答えているとパンクします。(40代女性教員)

いろいろな行事において率先したりリーダーシップのあるような人は後々いろんな役を引き受けさせられたりしてバカを見る。(40代男性教員)

やりがいも情熱も捨て、単なる給料泥棒に徹する。これが長く続けていくコツですね。(50代女性教員)

 

5.その他の本音

最後に、その他の労働環境についての本音を挙げていきます。

子どもが登校する8時から下校する16時まで緊張状態を持続する必要がある。(50代男性教員)

有給が取りづらい。(20代男性教員)

自分の子供が具合が悪かろうと自分の体調が悪かろうと休めない。(40代女性教員)

担任を受け持っていると自由に休みを取ることに引け目を感じることが多々ある。実際には熱があっても教室で授業をしていたりする。(50代男性教員)

へき地では、若い教師は地域のおもちゃ同然です。へき地には、プライバシーというものがありません。へき地3級なので、教員住宅に住んでいます。住宅は学校の横にあります。(20代女性教員)

プライベートでも常に仕事のことが頭にある。…学級経営が上手くいっていない時なんて、土日も心が休まらない。(20代女性教員)

病院、銀行などへ行けない。(40代女性教員)

我が子は放ったらかしになる。(30代女性教員)

家族と健康を犠牲にしないと成り立たない。(40代女性教員)

自分の趣味などの時間はない。(20代男性教員)

 

★まとめ

いかがでしたか。教員の過酷な労働環境について、参考になったでしょうか。

私は無知で何も知らず教員の道に進んでしまいましたが、過酷な労働現場に耐える自信がない方はやめておいた方が良いのではないかと私は思います。

以上、「学生の皆さん、それでもあなたは教員になりますか?~教員の本音・労働環境編~」でした!

 


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